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38歳きもの女子、大手コンサルやめてアパレルブランド作ることにした #1



38歳きもの女子(女子ではないといツッコミはさておき)脱サラしました

タイトルにもある通り、2023年9月30日まで大手コンサルファーム(Big4)でコンサルタントとして働いていました。38歳は脱サラ当時の年齢です。


親に脱サラを報告したときは、「え〜もったいない〜」なんて言われたり。
まぁ気持ちはわかります。

実はコンサル歴は4年ほどで、その前は日系シンクタンクでエンジニアとして9年近く働いており、ミャンマー行ったりアメリカ行ったりベトナム行ったり香港に駐在したりなど、いろいろ経験させてもらって、怠惰な性格ながらもなんとかやっとりました。

最近は転職も珍しくないし、香港で数年経験したら次の会社に行く〜という同僚も多く見てきたので、感化された身としては、数年でコンサル卒業かもな〜とは思ってました。


が、まさか脱サラ&起業しちゃうなんて・・・自分でもちょっとびっくり。


余談ですがシンクタンク辞めたときは、父親に「え〜もったいない〜Alisa(私の名)ならえらくなってただろうに〜」と言われました。
父親の、娘を愛しすぎて妙に評価が高いのちょっとキモいし、怖いです。


閑話休題。


タイトルの通り、コンサルやめてアパレルという完全に門外漢の業種に飛び込んだので、一応その記念というか、備忘録というか、後に続く冒険者たちのためにも、せっかくなので綴っておこうとnoteはじめました。

そもそもまだ結果出してないし何偉そうにって感じですが、半分日記なのであしからず。


順調なキャリアだった。ただひとつの問題を除いて

前述の通り、世間一般的には比較的安定した(?)キャリアでサラリーマン生活を過ごしてました。

特にコンサル時代は、同僚の皆さま、上も下もほんと優秀で、学ぶことが多く、この会社に入ってよかったと心から思ってました。

ただひとつの問題を除いて。

その問題が結局脱サラにつながっていくから、実は結構大きな問題だったんですね。振り返ると。それって何だったんでしょう。



今の人生を続けるのは無理だと思った

ただひとつの問題、ずばり
心を燃やせ」(by 煉獄さん)
ていなかったんです、自分の人生に、自分の未来に。

劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」 吾峠呼世晴)

コンサルとして働く日々は、クライアントの課題解決を一緒にやっていくという点で多くの学びがありました。
優秀なひとと一緒にはたらくのって刺激受けるし、自分の成長も実感できて楽しいものです。それ自体は事実でした。
でも心を燃やしてはいなかったかな、正直。

話大きく変わりますが、わたくし高校ではバスケ部に所属していました。
バスケ部の同期とは今も仲良く、男女含めた20人くらいのLINEグループもあります。
先輩とも仲良くて、今も付き合いがあり、なんならブランド立ち上げにあたってコンサルしてくれている先輩もいます。


これまでの人生をふりかえって、たまに思い出すことがあります。
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か?オレは今なんだよ!!」

SLAM DUNK 井上雄彦)


そう、我らが桜木花道のことばです。

わたしの栄光時代っていつなんだろう。
あのころは、仲間とわちゃわちゃバスケして、練習しんどいけど毎日たのしくて、それだけを考えて全力で人生楽しむ・・・(で、浪人しました)

たぶんわたしが人生でいちばん楽観的にたのしく生きてたときです。
でも栄光時代ってのともちょっと違う。

何の根拠もないけど、自分の未来はまだまだ楽しいことがあるぞってワクワクしてた感じ。

はて・・・振り返って、最近ワクワクすることあったかな・・・
まだ人生何十年もあるのに、わたしに栄光時代は来ないのかも・・・
心を燃やして生きることは一生ないのかも・・・

そんなことを思いながらあと何十年も淡々と生きていくのか・・・
人生が長すぎてツラい、と思うまでになっていました。

(ちょっと病んでる)


とはいえ、脱サラ起業しようなんて選択肢はなく、まだ見ぬ世界をめざして全然違う業界に転職するのもありかな〜くらいに当時は思ってました。



転職を考えた矢先、NY出張を言い渡される

転職活動そろそろやるか〜とレジュメの更新をはじめたころ、まさかのNY出張を言い渡されます。しかも結構な長さ。最終的には9ヶ月くらいいたかな?

せっかくNY行くチャンスもらえるなら、新しい学びを得られそう!ということで、転職活動はいったんお預け。

しかもコロナ禍だったために、特例でビジネスクラスで出張!

人生初のビジネスクラスにテンション上がってとりあえず久しぶりの米国へ飛び立ったのでした。

どうでもいいけど、JALのビジネスクラス乗ると、○○様、本日はご搭乗ありがとうございます、ってCAさんが席まで挨拶にくるんですよ!衝撃!


アニメしか勝たん、いやインスタも?

大都会NYはマンハッタン。
来てみるとまぁまぁまぁ久しぶりのアメリカでちょっとうれしい。

とか言って、実はコロナ禍だったので治安悪くなってて結構こわかったです。地下鉄とか特に。アジアヘイトのころだったし。

9年前くらいにも前職の出張でNYに来てたんですが、時代が変わったのも感じました。しょっちゅうアニメフェスみたいなのやってるしコスプレしてる人みるし、KINOKUNIYAの2階はぜんぶ日本の漫画だし。
日本のコンテンツの人気っぷりを見れたのはうれしかったです。

お気づきかわかりませんが、わたしはアニメ・漫画大好きです。ジャンプもヤンジャンも毎週読んでおります。NetflixのTop画面は全部アニメです。出張中は夫が1度だけジャンプをNYまで五千円くらいかけて送ってくれました。

いや・・・わざわざ5千円かけて日本から送って欲しいのはこれではない・・・

いや、アプリで読めよっていう・・・また話が逸れてしまった。


話もどして、9年前と大きく違うもの。いちばん言いたいのはコレです。
インスタの存在!(2010年にはサービス開始してたらしいですが)

わたくしももれなくインスタしょっちゅう見ちゃう人で、NYでは一人暮らしな分、ケータイ依存も高かったです。

そしてインスタで最近ほんと多いアレ。そう、広告。

うざいなーと思いつつ、たまにすごいいい感じの商品も流れてくるから思わずポチっちゃうこともよくあります・・・


NYでKimonoに出会う

そんな中、NYの広告(インスタ広告は地域ごとに最適化されています)でしょっちゅう流れてきたのが日本の着物みたいなデザインのローブ(ガウン)、通称Kimonoです。

いやいやいやいや、この人たちKimonoの意味知らないんだな、Kimonoって日本の伝統衣装のこというのよ、これだから外国人は・・・

なんて思ってたそこのわたし!まちがっているのはあなたです!

"Kimono"は、実はすでに着物とは別の意味の単語として、海外では市民権を得ていたんですね。

説明すると、Kimonoとはパジャマの上に羽織るいわゆるガウンみたいな、ローブみたいな長い丈の部屋着を指します。非日本人にとってKimonoとは長い丈の羽織ものの部屋着のことだったんです。

着物以外のKimonoなんて日本人知ってます?ほとんど知らないですよね。Kimonoという商材がいろんなブランドで扱われてるんですよ。



えーーーーショック・・・
日本人の知らないところでめっちゃKimono売られとるやん・・・

それが当時の率直なわたくしの感想。実はわたくし、着付けの資格ももってたので着物に対しては結構な思い入れがあります。

とはいえ、この時は着物好きとしてなんか腹立つわ〜くらいの思いでした。
が、人生何がどう転ぶかわかりません。

ということでKimonoをめぐる冒険、次回へ続きます。


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