スペイン語学習 15.直接法線過去、形容詞、副詞の比較
★直説法線過去 co-pretérito de indicativo
ここでは,スペイン語のもう1つの過去形である
線過去について学びます.
活用
線過去の活用でも,-er動詞と -ir動詞が共通の語尾を使います.
母音"i"のアクセント記号に気をつけましょう.
線過去では,どの動詞も1人称単数と3人称単数の語尾が同じです.
読んだり聞いたりするときには主語に気をつけましょう.
hablar :talk 話す
単数
hablaba ※
hablabas
hablaba ※
複数
hablábamos
hablabais
hablaban
comer :eat 食べる
単数
comía ※
comías
comía ※
複数
comíamos
comíais
comían
vivir :live 生きる
単数
vivía ※
vivías
vivía ※
複数
vivíamos
vivíais
vivían
線過去の不規則動詞は3つだけです.
ir (行く)ser(です、なる) ver(見る)
暗唱しながら一気に覚えてしまいましょう.
ir :go 行く
単数
iba ※
ibas
iba ※
複数
íbamos
ibais
iban
ser :be なる
単数
era ※
eras
era ※
複数
éramos
erais
eran
ver :see 見る
単数
veía ※
veías
veía ※
複数
veíamos
veíais
veían
★直説法線過去の用法
直説法線過去は,過去のある時点における状態や習慣などを表します.
現在時制の基準点を過去にそのままずらしたようなものだと考えてかまいません.
1. 過去のある時点における状態・習慣
(1a)Cuando entré en el aula, no había nadie.
(私が教室に入ったときには,誰もいなかった.)
(1b)Yo antes fumaba mucho, pero ahora no fumo nada.
(私は以前はたくさんタバコを吸っていたが,今はまったく吸わない.)
(1c)De niño, vivía en un pueblo muy tranquilo.
(子供の頃,とても静かな村に住んでいた.)
(1d)Cuando era estudiante, me levantaba muy tarde.
(学生だった頃,私は朝とても遅く起きていた.)
2. 過去のある時点で,しようと(起ころうと) していたこと
(2a)Quería preguntarte una cosa, pero se me ha olvidado.
(君に聞きたいことがあったんだけど,忘れちゃったよ.)
(2b)Sonó el teléfono cuando íbamos a salir.
(私たちが出かけようとしていたときに電話が鳴った.)
(2c)¿Te he interrumpido?
— No, no. Ya terminaba.
(邪魔したかな?
- いや,大丈夫.もう終わりかけたところだったから.)
3. 過去のある時点までの継続
(3a)Hacía tres años que estudiaba español en México cuando tuvo que volver a Japón.
((彼/彼女は)日本へ戻らねばならなくなったときには,メキシコでスペイン語を勉強して3年になっていた.)
★比較 oraciones comparativas (1)
形容詞や副詞の比較は,前に más 「もっと…」をつけて表します.
Juan es más alto que Pedro. フアンのほうがペドロよりも背が高い.
英語の more . . . than . . . と同じようなものです.
than 「…よりも」に相当するのが que です.
más を使わない不規則な比較級もあります.
形容詞・副詞 比較級
bueno / bien mejor
malo / mal peor
mucho más
poco mámenos
Step2 : 比較 oraciones comparativas (1)
スペイン語には,英語の tall-taller のような,
単語そのものを変化させる「比較級」がありません.
★比較(〜よりも〜だ。)
más . . . (que . . .)
で表します.
(1a)Juan es más guapo que Pedro.
(フアンはペドロよりもかっこいい.)
(1b)Hay más chicas que chicos en esta clase.
(このクラスは男の子よりも女の子のほうが多い.)
★比べてみて「同じ」というとき
tan . . . como . . .
を使います.例文で見てみましょう.
(2a)Fernando era tan tonto como Isabel.
(フェルナンドはイサベルと同じくらいばかだった.)
(2b)Hay tantas chicas como chicos en esta clase.
(このクラスには男の子と女の子が同じくらいいる.)
名詞の前では tanto を使います.
この tanto は名詞と性・数が一致します.
比較の対象(「…よりも」の「…」のところに入るものです)が数字のとき,
または lo que で始まる文(第18課・関係詞)のときは,
que ではなく de を使います.
(3a)Tiene másde 70 años.
((彼・彼女は)70歳以上だ.)
(3b)Ana es más lista de lo que crees.
(アナは君が思うより利口だ.)
★比較 oraciones comparativas (2)
grande, pequeño の比較
más を使った形と不規則な形の2種類があります.
形容詞 比較級
grande más grande / mayor
pequeño más pequeño / menor
この意味の違いについて学びます.
más grande / mayor と más pequeño / menor について.
・mayor と menor は「年上・年下」を比べたり,形のないもの
(「音が大きい」「出費が小さい」など)を比べたりするときに使います.
・más をつける形は,形のあるもの,見た目の大きさを比べるときに使います.
(1a)¿Diego es mayor o menor que tú?
— Ni mayor ni menor. Somos de la misma edad.
(ディエゴは君より年上,それとも年下?
- 年上でも年下でもないよ.同い年だ.)
(1b)Tu casa es más grande que la mía.
(君の家は私のよりも大きい.)
最上級
スペイン語の最上級は今まで見てきた比較のパターンと厳密な区別はありません.普通は,比較のパターンに定冠詞をつけてつくります.
(2a)Jaime es el más gordo de los hermanos.
(ハイメは兄弟のなかで一番太っている.)
(2b)El Teide es la montaña más alta de España.
(テイデ山はスペインで一番高い山だ.)
「…で一番」の「…で」にあたる部分は,de を使って表します.
(引用元) 基礎をマスターしたい方にお勧めです。多言語学習可能!
東京外国語大学 Tokyo University of Foreign Studies.
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