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グループホームピラミッドの崩壊

認知症高齢者グループホーム

今回はピラミッド崩壊……のお話。


ホーム利用者たちのピラミッド頂点に花咲いたのは

自称「実直なおじぃさま」。

実直おじぃさまは、共同生活の善し悪しをキチンと理解しており小さなトラブルも見逃さない。

自分が間違いを起こせば素直に謝罪し、間違いを起こした人にはジックリ根気よく間違いを伝える。

実直おじぃさまは正義感がとても強い人なのだ。


共同生活から外れた利用者さんは、ホームスタッフが注意しても返事もなく、動きもしない事がある。

そこで登場するのが「実直おじぃさま」。


実直おじぃさまの説教には、誰でもが「そうだよねぇ~」と納得しちゃうのだ。

スタッフも納得しちゃう。

だから自然にいつの間にかホームの要となったおじぃさま。


ところが……ところが

実直おじぃさまの何かが弾けたようです・・・。

一日中止まらないお喋り。

テンションマックス。

「通信してるんだ…」と言い窓に向かってトイレに向かって部屋の戸に向かって天井に向かって壁に向かって「通信してるんだ」と言い放つ・・・。


でも誰も居ないのに話の内容も聴き取れない・・・orz

どゆこと???


食事中もトイレ中も入浴中もベッドの中でも

ゴニョゴニョゴニョニョニョ・・・・・・・・


あわゎゎゎゎゎゎゎゎゎ!!!!!


お医者さん行き決定!お薬調整にて事無きを得る・・・が!

しか~~し!!

一部始終を目の当たりにした他の利用者さんたちが・・・知ってしまった!感じてしまった!


「こいつはもうピラミッド頂点じゃねぇ」と・・・


実直おじぃさまは一人ぽっちになっちゃった。

・・・と思ったのはスタッフだけ。

実直おじぃさまには何の支障も害もない。

どゆこと???


実直おじぃさまは自ら立候補して利用者さんたちから選挙で選ばれた・・と言う事では無かった筈。

そうだよね。

生活の中で、自然な形として、気付かないうちに、勝手にピラミッド頂点にされただけで・・・。

全ての利用者さんたちは、誰も意識していない、誰も知らない事。

実直おじぃさまの知らないところで周りの見る目が変わっただけ。

ただ、それだけ。


なので、今まで通りの生活続行♪

実直おじぃさまは今日も語っておりまする。


元気な皆さまに感謝

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