見出し画像

【連載小説+エッセイの勉強中(あとがきもなし)】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(51)+エッセイの勉強中「体調不良で阪神も負けた」

前話

「お母様!」
 王宮に飛び込む。先ほど、ヘレーネの散歩に行くのを見届けてからお母様は王宮に戻られていたのだった。
「王宮の外で女性が倒れていてこの赤ちゃんをまかせて……」
「亡くなったのね」
「はい」
 目に涙をためて私はうなうずく。こうも母を失う幼子を見ると自分と重ねてしまう。
「ウルガー、埋葬をダーウィットかマティアスに任せて。この子の状態を診てあげなさい。仮にも医者なのだから」
「仮にも、は余計です。今すぐ、診察室へ連れて行きます。その前に保温できるおくるみはありませんか?」
「ああ。あなたつけていたものがここに……」
 お母様が箪笥をあさる。あさるお母様が珍しいけれど、悠長な事は言っていられない。
「これなら、かなり暖まるわ。冬のおくるみだから」
 ウルガーは手際よく取り替えると走って診察室の方に向かう。
「赤ちゃん用の診察室なんて、いつの間に……」
「アイリやクラーラが万が一の時にと作っておいたのですよ。ようやく役に立ちますね。補助役にいってらっしゃい」
 お母様が私の背中を押す。
「行っていいんですか?」
「あなたが行かなくて誰が行くの。ウルガーの妻でしょう?」
 まだ婚礼の式を挙げてないんだけど……。思うも勢いよく押されて私は駆け出す。ドレスの裾が邪魔で持ち上げて走る。
「ウルガー!」
 あかちゃんは何か透明の箱に入っていた。
「この中なら保温が可能だ。あとは母乳だけど……出ないよね?」
「当たり前でしょ!」
 顔を真っ赤にしてウルガーに突っ込む。そこへある方がやってきた。あの、六男の妃様が……。
「マチルダ様。何かお困り事でも?」
 マチルダ様は三歳ほどになられたトビアス様を抱いていた。
「風邪気味みたいだから少しお薬を頂こうと……」
「熱は?」
「ありません」
「ならば、このまま回復なさると思われます。しばらく様子を見られるといいでしょう。解熱剤を処方しておます」
 ウルガーがすらすらっと紙に何かを書く。おそらく、解熱剤の名前だろう。
「その赤ちゃんは? ウルガー様とゼルマ様の……?」
「まさか!」
「とんでもない!」
「とんでもないとはひどいな。ゼルマは」
「だって、産んでないもの」
 私達の軽口にマチルダ様が入る。
「その子、私にまかせてもらってもいいかしら。この子に兄弟が欲しかったの」
「まだ、この子の処遇は父上と母上に聞いていません。ただ、その願いは伝えましょう。しばらくここで様子を見ます。その間にこの子の名前でも考えておいてください。女の子です」
 ウルガーが優しく言う。ちょっと焼き餅を妬いてしまう。
「ゼルマ。赤ちゃん相手に焼き餅妬かない」
「赤ちゃんじゃないわよ」
「じゃ、誰?」
「言いたくない!」
 私はばっと診療所から飛び出ていった。マチルダ様に嫉妬するだなんて。お父様の妻なのに。ウルガーが優しくするからいけないのよ。ウルガーは私の……。私の? そこで思考が止まる。いつの間にか夫として見ていたことに気づく。まだ婚礼も前なのに。いくつもの試練がもう私達を夫婦にしていた。ウルガーがどう思っているかは知らないけれど。
「診療所に戻らなきゃ」
 涙をぐいっと拭って来た道を戻る。涙は後から後から出てくる。しまいには、しゃがみ込んで泣いてしまった。
「ゼルマ!」
 ウルガーの声が降ってきた。でも顔を上げられない私だった


【あとがき飛び越えてエッセイの勉強中】

すみません。体調まだ回復しておりません。なんとか阪神戦を見て復帰したところです。ですが、足がろくに動かず、歩くのが困難です。座骨神経痛の一番ひどい頃に戻ったようです。ましでしたが、前はもう少し。あるきすぎかもしれません。
阪神負けたー。もうちょっとなのに。ですたーしゃのタオルを見てこの方が強いのよね、と泣きたかった。いい人なのは知ってるけれど、対阪神では怖い存在。本塁打ではないけれどヒットを打ちまくり。守備もファインプレーだして。こちらも輝さんがファインプレーしてくれたけれど。ああ。周りのチームがより強くなっている。これ以上強くならないでー。と叫んでる毎日。昨年ができすぎたのね。九連勝とか。あれ、五月からだったかしら。メンバーがほぼ替わらないので研究されてるかもしれません。とにもかくにも体調不良ですので、この辺で。阪神だけ勝ってくれればいい、状態。仕事も明日行かないと。更新は今日で120日目だそうです。めでたいけれど祝う気力もないのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?