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【新・ロマンス・ファンタジー小説】あなただけを見つめている……。 第一部 クロスロード 第二話 ローマの初デート

前話

「ほれ。アイス」
 当騎は步夢を連れ出すと急にアイスの行列に並んだ。そして、差し出す。
「お前、ローマの休日知らんのか? スペイン大階段で二人はアイスを食べるんだぞ」
 一人か二人かは知らんが。
 当騎は心の中でつぶやく。步夢の中身は大して変わらないようだ。昔と一緒。ただ、能力が開花しただけのこと。ロマンティックな事には目がないのだ。それを先回りしたのに当人はぽかんとしている。
「溶けるぞ」
「あ。ごめん」
 アイスをもらうとパクッと食べて頬張る。步夢がにっこりと笑う。甘い物好きなのも変わっていない。あまり、昔の事は覚えていないが、步夢の前世の好みはしっかり覚えていた。
 ローマの休日。有名な映画だ。抜け出した王女と記者の少しの逃避行。時間が経てば王女は自分の世界へ帰っていく。記者も元に戻って遠くから記者会見を見て終わる。その間の出来事が映画になっている。
「じゃ、次こっちな」
 手を引っ張るとべちゃっと言う音がした。
「あいす~」
 步夢がアイスをスペイン大階段に落として嘆いていた。
「まだ残ってたのにー」
「待ってろ。もう一つ買ってきてやる」
 当騎はまた店に並びに行く。
「時間かかるのに」
 何も自分にそんな時間をかけてもらう価値はない。裏切るのだから。悲しい目で步夢は当騎の背中を追った。
 ぼーっと突っ立って人の流れを見ている步夢にまたアイスが差し出された。
「今度は落とすなよ。俺も強引に引っ張ったからな。すまん。食べ終わってから移動しよう」
 二人はアイスを堪能するとコロッセウムなど映画ででた遺跡を見る。そして、肝心の所へ来た。
「真実の口……。記者が王女をからかうところね」
「いや、嘘をつくものは手が抜けないってところだ」
「嘘ついてないもーん」
「隠し事も一緒だ」
 そう言って当騎は片手を入れて抜く。
「俺は白だ。嘘偽りないことをしている。問題はおまえな」
「いいわよ。突っ込むわよ」
 ぶん、と空手の拳のように突っ込む。
 
 何もそんなに固まってせんでも。

 当騎は苦笑いする。そうしてみていると步夢が抱きついてきた。
「むー?」
「この奥、なんかいるー。なんか触ったー」
「別にただの石だろ?」
「ううん。ヒヤッとした手が手をつかんだー」
 步夢は元々超常現象の塊なのに幽霊には苦手だ。肝試しで泣く。いぶかしんで当騎はもう一度口の中に手を入れる。
「なんともないぞ?」
 実はこの時、後からわかったことだが、ある世界が步夢に接触していたのだった。初めて異界と接した時なのだ。それはその異界に行かないとわからないことだった。
 步夢は嘘泣きして当騎に抱きついてる。いや、嘘泣きというより怖がって、か。
「わかった。わかった。いい加減観光終わったから帰ろう」
「うん」
 二人は真実の口から離れて歩く。いつしか、二人は恋人つなぎをして歩いていた。それに気づいた步夢は心の中で苦笑いする。
 心は正直なのね。だけど、あの人を放ってはおけない。今度こそ……。
 切ない心で步夢は思う。幸薄いあの人。幸せにしてあげないと。当騎との幸せはない。もう、決まったことなのだ。
 しっかりと思いなおすと步夢は当騎に連れられて宿泊ホテルまで帰っていったのだった。

 二人のローマの休日はこうして終わりを告げた。


あとがき
昨夜は、お風呂に入ろうと思いつつ横になったら二時間以上寝てしまい。そのまま寝てしまいました。で、起きてしまって。三時に。寝ようとしても眠くない。で、書いていたこの話を持ってきました。これは予約投稿にしようかなと思ってます。こんな時間に配信しても致し方ないし、起こしちゃうかもしれませんしね。

しかし、いつになったら訳ありかけるようになるんだろう。

野球、見ながら書けるのに。昨日は地上波ないと思ってたらありました。
今日もあるかもしれない。最後はラジオかもしれないけれど。また負けてるし。まささんー。四回で降りないでー。また落ちるぞー。ファームも見たいが明日こそお風呂に。今のところ連休なので自由なのです。でも、買い出し品もあるので割引日を見て買いに行かねば。明日は割引日ではないかも。やっぱり10ぱーより15ぱーがいい。来月にでも間に合うし。ただ、羊羹が……。

羊羹腹になってきて、この習慣もやばいのか? となってきました。これから何を食べればいいの? です。二個から一個に減らせばいいか。ここのところ大量に食べてるので、それを一個に減らす。悲しいけれどそれしかない。って、これエッセイの勉強の内容。なぜ、紛れ込んだ。寝ぼけているのかも。また、寝るのかね。合計四時間寝ているからいらないのよね。もう。布団に入ってぼーっとするのもいいか。昨日の朝は半日寝て、さらに午後一時間追加。そして夜に三時間ほど寝ているので十分なんです。明日も買い物行かず、寝るかも。エッセイの勉強は書きたいけれど。
あ。それだと羊羹が……。いや、それぐらい抜いてもいい。って、完全に日記やん。後書きからかなり外れてる。

次は肝心の大会と帰国後の話です。二話に分れるかまとまるか。わかりません。夢想しないと。今もイメージがわいた。今はこのオマージュを書くのがいいみたい。しかし、暑い。エアコン入れてるのに暑い。また体内温度が狂ったか。お風呂でリセットしないと。と、この辺で日記とあとがきの混乱を収めたいので、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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