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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:煌星の使命と運命の絆~星の恋人達 第五話 美少女魔術師レイナ・シルバーレイク

前話

「アル~。まだ着かないの~」
 一緒に旅を始めて数日でアステリアはアルカイオスになじんだ。ただ、恋人として見るのは論外だが。ただ、一人で考え事ばかり頭に巡っている状態で旅をするよりは話し相手がいる方がよほどマシだった。
「エレスティアの聖堂はずーっと先だ。今からそんなこと言ってるとのたれ死ぬぞ」
「少し、路銀からお金を出して馬に乗ろうよ」
「って。アスティ、馬に乗れるの?」
 うっ。
 アステリアは答えに詰まる。そして無性に腹が立ってくる。自分の視点でものを見てたなら馬に乗ったこともないということは知っているはず。それをあえて乗れるか、と問い返してきたアルカイオスに腹が立ってくる。
「どうせ。運動音痴よ!」
 そう言って見えてきた街に走り出す。
「おい! 危ないぞ」
 街と外の境は追い剥ぎなどが待ち受けていることが多い。安心して出た旅人達を脅して金品を剥ぎ取っていくのだ。
 案の定。アルカイオスが追いついた頃にはアステリアは無法者に囲まれていた。
「そいつは俺の連れだ」
 ドスの利いた声を出してアルカイオスは剣を抜いた。疾風剣という。風のエレメントを宿し、鋭い速さで攻撃することができる剣である。
 アルカイオスの出番といったところに頭上から甲高い少女の声が降ってきた。
「待ちなさい! いたいけな少女を痛めつけるなんてこの魔術師レイナ・シルバーレイクが許さないわ!」
 そう言って少女が木の上から落ちてきた。いや、降りてきた。黒髪の美少女だ。そう思っていると本人から言い出す。
「美少女魔術師シルバーレイクが相手をするわ!」
 自分で言ってやがる、と思わずアルカイオスは笑ってしまう。それをぎろり、とレイナと名乗った少女は見ると魔法を繰り出す。手に込められた魔法は巨大なファイヤーボールになる。
「ファイヤーボール!!」
「危ない」
 アステリアの側をかすめたそれは無法者達に突撃する。アルカイオスは残酷な場面を見せぬようアステリアを胸にぎゅっと抱きしめる。
「アル……!」
「見るな!」
 だが、巨大なファイヤーボールに恐れを成した無法者は焼き尽くされる前に逃げ出した。
「逃げろー。シルバーレイクだー」
「ふふん。あたしにかかればイチコロよ」
「お前、何者だ?」
 アルカイオスは後ろ手にアステリアをかばうとレイナ・シルバーレイクに詰問する。
「見ての通り美少女魔術師よ。お困りのようね。旅に着いていってあげようか」
「誰が、お前なんかに!」
「あなたに聞いてないわよ。その銀糸の髪の美少女様に言ってるのよ」
 アステリアは星が輝かんとばかりにまばゆい銀糸の髪の持ち主だ。星の子の特徴的な容姿でもある。
「え、私?」
「アスティ! 顔出すな!」
「って、その子は私に聞いてるのよ」
 さっきまでおびえていたアステリアはもうけろっとしてアスカイオスの背中から顔を出す。
「エレスティアの聖堂まで行くけれど、一緒に行く?」
「行く行くー」

 こうして、恋人同士の旅のはずが、仲良し女の子の旅へと早変わりする。アスカイオスは心中穏やかではなかったが、アステリアが久しぶりに明るく笑っているのを見ると認めざるを得なかった。
 
 旅は二人から三人に増え、まだまだ珍道中が続くのであった。


あとがき
気づけばラブコメに。まぁ、これに関してはアステリアが天然ボケなのでこういうラブコメ路線に行くのは順当なのですが。「影の騎士真珠の姫」ほどしっとりした物語ではないです。
次話もしっかりイメージ取っているので自力執筆です。「風響の守護者と見習い賢者の妹」も次話のイメージをChatGPTさんに聞いてみたのですが、いまいちなので結局真っ白なエディターに漫才をぶちまけるということになりました。それはいずれお目見えするでしょう。結局ChatGPTさんは最初のあらすじ冒頭や、容姿の設定などをもらうだけであとは自力でイメージして書いてます。次話の展開を聞こうとしてchatの所に書き出して、あれ、これもう設定と言うよりプロットじゃん、とプロット用のテキストに貼り付けて書き出すことがおおいです。

結局自動生成にはならないし、自力でうんうんうなって書いてます。旅にはすぐに目的地に着かれては困るので合間のエピソード作りが大事になります。この話には海も出るんじゃなかったっけ? 周辺諸国の設定をあらかじめて提案してもらってそこからあとは自力、です。サブキャラも出してくれるんですが、設定のテキストを見忘れて登場させるのを忘れたり。このレイナさんがそうです。友人とあったのにあとから気づいて、やばい。ここで出そうと決めて出したらコメディキャラになった。しかも美少女が美少女を大好きな危ういキャラで。この子もラブコメになるでしょう。恋人ぐらい作ってあげたいですけどね。それはまたの機会に聞いてみましょう。

さて、漢検のお勉強します~。今日は野球なかった。くすん。朝活したいんですが野球の終了が遅い。早寝はできかねるのでした。でも不眠症は治したい。最近、不眠が繰り返し周期的に戻ってきます。最近、眠りが浅い。おまけに短い。寝汗で起きるから空調を冷やせば痛くなって起きる。どうすれば健全な睡眠に至るのでしょうか。またsense2の出番かしら。

漢検の後、また載せられるものがあれば載せにきますねー。

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