見出し画像

【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第二十七話 星の泉。また、私がいる?!

前話

「こちらです。星の泉は」
 シェイラが先導して全員を連れて行く。そこには水を豊かに蓄えた和泉があった。
「夜になれば泉の星々が夜空に星を映し出し輝くのです。周りには遺跡も壁画もありますよ。興味があるなら回ってきなさい。渡したい物は急ぎませんから」
「セレスちゃん~。シルヴァリア行きましょー」
「おい! リアナ!」
 セイランが後を追いかける。フィオナとマルコは泉をのぞき込んでいたが、夜にならないとわからないと言われ、致し方なくリアナ達を追いかけ始めた。
 リアナは気づけば、あのアルカナ遺跡のような古代遺跡の中にいた。
「やっと追いついた。脚だけは早いな」
「陸上部だもん」
「なんだそれ?」
「魔法学校の部活」
 ふーん、とセイランは面白そうにリアナを見る。
「学校なんてたいしたことないわよ。ただ、授業受けるだけだもの。それ見て。セイランが描いた壁画と同じ女の子。私だわ」
「そうだな。癒やしの雨の娘と描かれているからな。古代からその話は伝わってきてたんだろう」
「あ。私もいる!」
「フィオナ?」
「おや、私もいる」
「マルコも!?」

 どーいうこと? 予知ってこと?
 
「いいえ。過去にいた癒やしの雨の娘の壁画です。過去から現在、未来において癒やしの雨の少女、娘は世界が危機に陥ると現れるのです。名前や性格は同じではないですが、過去にも同じ痛みを持ち、泣いたり笑ったりしたリアナと同じ少女がいたのです。だから、あなたは一人きりではないですよ。過去からずっと同じ仲間に見守ってもらっているのです。確かに使命は一人のあなたに託されていますが、心配し、手を差し伸べてくれる人達がいる事を忘れてはいけませんよ」
 シェイラの言葉に涙ぐみながらリアナは答える。セイランが手を握っていた。
「大丈夫。俺達は無敵だから」
「って、そこに私達は入っているのかい?」
 面白そうな声でマルコが言う。
「あたりまえよ。同じ釜の飯を食った仲間って言うじゃない」
「飯か。結局」
「リアナからご飯を取り除いたらフェアリードラゴンのママしか残らないわよ」
 フィオナが突っ込む。珍しく口数が多い。普段は静かなのだが。マルコの前では別と聞いてはいるが。
「さぁ。いらっしゃい。星の泉に見守ってもらってあなた達に星のペンダントを授けたいのです」
「はぁい」
 リアナが一番元気な声を出してシェイラの後に続く。
 
 星のペンダント。
 
 それで、何ができるのかしら? ご飯を渡してもらえるとありがたいんだけど。
 
 干し肉と
 干し飯はもういいわ。
 
 リアナの心が読めるセイランが隠れてくつくつ笑う。
「ちょっと。そのからくりの秘密を教えてくれるんじゃ無かったの?」
「悪ぃ。忘れてた」

 どかっ。
 
 リアナの鉄拳制裁が発動したのだった。
 時間はもう夕刻になるそうだった。日が落ちてくのを感じるリアナだ。星の泉で何が起こるのか。シェイラなら悪いことは無かろう。
 
 これからふりかかるb試練の事も知らずにリアナは呑気に思っていた。グレートマザーに会う前に課される試練がこの後に待っていた。


あとがき
ふー。一瞬順番待ちがていると修正を途中まで治していました。27話がファイルの隅っこにあって次は26話がストック最後かと。ストックとも呼べませんが。昨日、必死こいてサイドテーブルを組み立ててその後、寝る時間ギリギリまで執筆でした。1000字なら30分もあればできるだろうと思って。それぐらいで書けました。朝活がずれまくる。この準馬直しがなかったらもう漢検の勉強でした。でも眠いので無理かも。買い物の後にしておきます。めざめはやはり六時より前。五時半起きでした。今日も星彩と風響をかかねば。ついに風響もストックが止まり、あちらはややこしい話なのでどうしたもんだか悩んでいます。とりあえず、不出来な出来上がりになったサイドテーブル、ニトリで買ったサイドテーブルをかませたらぐらぐらが無くなったので採用です。てっきり不要品で出すところでした。
おっと時間がない。更新しておきます~。今日が休暇の連休最後。しっかり貯金しておきます。ここまで読んで下さってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?