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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第十一話 生きる事を選んで。あんたなんてお呼びじゃないわよ!

前話

 遠くで誰かが泣きじゃくっている。誰? 顔は思い出せるのに名前が思い出せない。男の子達の声もする。ここはどこなの? 
 
 暗闇をさ迷っているリアナに色んな声が聞こえてくる。懐かしいのに思い出せない。
 確かあの子は……。
「フィオナ……?」
 リアナは自分が言葉を発して目を覚ました。
「リアナ! ごめんなさい! あなたに重いものばかり持たせて。リアナの親友なのに!
 ううん。もう親友って思ってもらえないわね。私だけ好き勝手にしていたんだもの。リオナの心の事考えたこともなかった。ごめんなさい!」
 わっとリリアナがリオナの体に顔を伏せて号泣し出す。その頭をリアナは撫でる。
「もういいから。八つ当たり。私の方こそ、ごめんなさい」
 フィオナには謝れた。それだけでリオナは死へと心を向けてしまった。すうっとまた意識を失う。
「リアナ? リアナ!!」
 揺すっても大声を出しても反応しないリアナの声にマルコとセイランがやってくる。
「リオナ……? 君、今から死のうというつもりかい?」
 マルコがどこかでそんな言葉を発していた。
「リオナ死ぬな! 使命は放棄していいんだ! だから俺の前から消えないでくれ!」
 
 使命を放棄していい? ううん。あの壁画にあったのは私。私しかできないの。
 
『ならば、どうして死を選ぼうとするのですか?』
王宮で降ってきたあの暖かい声が聞こえる。
「怖いの。一人で全世界を背負うなんて怖いの。嫌なの。したくないの」
『ならばまたシェイラの元へ帰りなさい。シェイラは帰ってきてもいいと言ったはずです』
「恥ずかしくて顔向けもできないもの。出来損ないの魔法使いだもの」
 リアナはぽろぽろ涙を流す。
『ああ。あなたは涙さえも封じていたのですね。いらっしゃい。母の元へ』
「おかあさーん!」
 リオナは姿も見えないグレートマザーに抱きつく。怖かった。何もかもが。重かった。何もかもが。
『セイランとフェアリードラゴンの卵を探してきなさい。そうすればあなたを大事にする子がまた一匹増えるわ。そしてその主人となる運命の相手も気を許すようになるはずですよ
「おかあさん! 行かないで!」
『また会いましょう。癒やしの雨の娘。私の娘……』
「お母さん!」
 リオナはバッと身を起こしす。見回すとそこは宿屋で周りにはマルコもフィオナもセイランもいた。すぐ側には医者も。
「リアナ!」
 フィオナが抱きついてくる。
「グレートマザーに会ったんだね?」
 マルコが確認するように言う。
「ええ。フェアリードラゴンの卵をこの気にいらないセイランのために探してきなさいって言われたわ。で、みんななんでそんなに真っ青な顔をしてるの?」
「え?」
 三人が固まる。
「気づいていなかったのかい? 君は一度心臓が止まったんだよ。それでなんとか医者が君を助けたんだ」
 マルコが言う。フィオナはかじりついて泣いている。
「フィオナ。ごめんね。あんなひどい事言って。友達失格だわ」
「ついでに恋人にもな」
「あんたなんてお呼びじゃないわよ」
「だが、俺にフェアリードラゴンの卵を探させてくれるんだろ? 名前考えないとなー」
 
 自分の子供か!
 
「シルヴァリアがリアナの相棒のように俺にも相棒が欲しいんでね。恋人には振られてるし」
「だから、あんたなんていらないわよっ」
「その言葉は聞き飽きた。体力が戻れば、神聖な森、に俺と二人で行くぞ」
「なんであんたと二人なのよ!」
「フェアリードラゴンの卵は森を知っている者と卵を見る事のできる純粋な魔法使いしかわからないんだよ。この二人にはデートでもしてもらう」
「デート! とことんおめでたい人ね」
「俺と二人きりは嫌か?」
 不意に注がれる真剣な視線につい、とリアナは視線をそらす。
「別にいいけど」
「そうか。じゃ、メシ食って早速行こう!」
「って、あんたが体力戻ってからって言ったんでしょーが」
「悪い」
 痴話げんかにもう、フィオナもマルコも呆れて見ている。この二人が恋人同士なんてノロケかケンカしかない。先が思いやられるフィオナとマルコだった。


あとがき
そうか。フェアリードラゴンの使命は言われたからだった。あとで改稿の必要が。飛び飛びで執筆しているため、前後が辻褄が合わないときがあります。しばらく、星彩にとりかかるか。一貫性をもたないと。お得意、心臓止まりパターンでした。よく、二次で恋人が心肺停止になるの多いんです。特に書いていた第六シーズンは、別れてくれから始まっため、いつものラブラブじゃないんですよね。ってWordpressにはなくて、違うサイトなんですが、多分、更新止まってる気がする。目次だけ作ってほったらかし様な。いんです。読まなくていいんです。あれは。自己満足と言うヤツです。
今日の阪神戦は夕方から。その間に、どちらのテキスト使うか考えないと
ー。どうしよう??

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