ブロー&セット込みのロンドンの美容室濡れっぱなしで終了のNYの美容室。

ロンドンに越して来て以来、オックスフォード・サーカスにある日系の美容室に通っています。

実はここが、わたしにとっては唯一日本にいるのとまったく同じ雰囲気を味わえるところなのです。

サロンで働いてる人も全員日本人で、お客さんもほぼ日本人。それだけではなくて、サービスも日本と同じようにしてくれるので、ロンドンに居ながら、ふとそのことを忘れてしまうほど”日本”なのです。他にこういうところはないので、とても落ち着きます。

丁寧にコートなどを預かってくれるところからは始まり、バッグなども預けたい時には、ちゃんと預けるところが用意されています。
日本の美容室と同じく、最新号の雑誌がおいてあり、年齢層に合わせてお席に用意してくれています。
飲み物やマッサージのサービスもあります。

ありがたいことに、技術の点でもクリアしていて、どんな感じにしたいかも、当たり前だけど日本語で相談できるので、心配しなくても済みます。
アメリカにいた時は、日系美容室で私に合うところが見つからず、自宅近くの地元の美容室に行っていたので、終始英語を使わなければなりませんでした。英語の限られた表現のなかでは、自分のしたい髪型を伝えるのはなかなか難しいので、いつもイラストを描いて見せていました。英語の問題だけではなく、日本人の髪型に対するステレオタイプというものがあるので、出来るだけ伝えるようにしないと、レイヤーなどは入れてくれません。
そうです。パッツンと切り揃えられちゃったりします。

アメリカでの話ですが、娘をパーティの前日に地元で人気の美容室に連れて行った時がそうでした。いくら、明日パーティなのできれいにまとめてほしい、毛量が多いのでどうにかしたい、と言っても、伸びかけの前髪をパッツン、全体にスキばさみやレイヤーを入れて毛量を調節してくれることもなく、出来上がりはまるで兜のように広がったおかっぱ頭でした。

それなら、いつものように私が切った方が余程マシだったとひどく後悔しましたし、娘も可哀想でした。
しかも、その美容師は、娘の髪を切っている途中、髪の量の多さに辟易したような様子で、「あぁ、疲れた」といわんばかりに私の方を向いて、はさみを持っていた手をブラブラ振って見せたのです。

ここから先は

2,220字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?