１分１秒を争うような場面でもないし…

昨日あったできごと。
レストランに入ろうとしたら満席だったため、
店の前の椅子に座って待とうとしたら、
一組のカップルが私たちの次に座った。

店の中の席を探し始めたのはほぼ同時か、
もしかしたらそのカップルの方が
一足先に入店していたかもしれない。
でもどっちが先だったかはよくわからなくて、
諦めて順番待ちをしようとしたのは
私たちの方が先だったので、
私たちの方が前から待っていたような
感じになってしまった。
でも私たちは３人、
カップルはもちろん２人だったので、
そのカップルの方が先に案内されるかもな、
なんて思っていたら、その通りになった。

お店の人は
「２名様のお席が空いたので、次の方を
　先にお通ししてもよろしいでしょうか」
とわざわざ私たちに聞いてくれて、好感が持てた。

もちろん言われなくても
それは当たり前だと思っていたので、
まったく気にしなかったのに、
先に通されたカップルの女性の方が、
私たちに軽く頭を下げて通り過ぎたので、
更に好感が持てた。

店内の席を探していたのはほぼ同時だったのに、
先に私たちが順番待ちの席に座ってしまって、
ちょっと悪かったかなと思っていたのに、
頭を下げられて、
更に申し訳ないような気分になった。
順番待ちの椅子にさっさと座らずに、
お先にどうぞと言った方がよかったかも、
…とあとになって思った。

私はこういう時に気が利かないから、
あとになってこうした方がよかったかも…と、
悶々としてしまう。
逆にその女性はほぼ同時に入店していたのに
私たちが先に順番待ちの席に座っても、
おとなしく次の席に座り、
先に通されたら私たちに頭を下げる。
若いのに、できた人のような気がした。

１分１秒を争うような場面でもないし、
先に座ったから先に通されるとも限らない。
だったら気持ちよく待った方がいいよね。
譲り合いの精神を忘れないようにしよう。
今更ですが昨日のカップルさん、
無言でさっさと座ってごめんなさい。

※ Yukitaka Sawamatsu さま
画像を使わせていただきました！
ありがとうございます。

エッセイ｜花咲ありす｜note

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