見出し画像

「今の自分」と「本来の自分」は違う #ヨガ哲学

久しぶりにヨガ哲学の話をしてみます。

どんな人も、調子が良い時もあれば調子が悪い時もありますよね。良い時は気分がいいけれど、悪い時は自分が嫌になってしまうなんてこともあるかもしれません。こんな自分嫌だ、こんなの自分じゃない、さて・・・本当の自分、本来の自分とはどんなものなのでしょうか?

「今日すごく嫌なことがあって落ち込んだ」「今週はすごく調子が悪い」「頑張っているのになかなか成果が出ない」・・・つらいですよね。私もあります。

一方で、「今日は素敵な一日で幸せ」「今週はすごく調子が良い」「大変だったけどやってきたことが花開いた」・・・嬉しいですよね。こんな自分がずっと続けばいいのに、と思います。でもなかなかそうはいきませんよね。

ヨガ哲学では、「今の自分(こんな自分)」と「本来の自分」は、雲と空のような関係で表されています。

今の自分は雲。雲は、空に少しだけ浮かぶものもあれば、空全体を暗く包んでしまうものもあり、雨雲として雨を降らせるようなものもあります。もちろん雲自体ない快晴もありますね。

この雲を”今の感情”に置き換えるとどうでしょうか?少しもやもやした感情、どんよりした感情、泣きたくなるような感情。それは数時間で和らぐ時もあれば、数日続くこともあります。まさに空模様です。

本来の自分は何もない空であって、感情が雲としてうごめいているだけ、という考え方です。

ずっと天気が悪いわけではありません。台風が来ても、少し停滞する時間が長めでも、必ず晴れるものですよね。そう思うと、もし今の自分がこんな自分嫌だ、の状態だったとしても、少し楽になりませんか?

同じようなヨガ哲学の自然にまつわる例え話で、「波」と「海」の関係もあります。

「気分の波」という言葉もあるように、波は、小さな時もあれば、大きな時もある。穏やかな時もあれば、荒れる時もある。時によって形を変えていますが、同じ海であることは変わりありません。

以前のマインドフルネス体験記のnote客観視することの大切さを書きましたが、自分が空や海のような普遍的(別の意味ですが不変的とも言えるでしょう)な存在と理解すると、今の自分の感情を雨雲だ荒波だと客観視できるようになります。天気のように急に晴れさせるようなことは難しいですが、客観視できること、いつかは晴れると気持ちを落ち着かせられるようになることで、晴れた時に振り返りをしてみよう、次のチャレンジをしてみよう、などと前向きに捉えることもできるのではないかと思います。

ヨガ哲学は素朴で純粋で考えさせられるもので、私はとても好きです。私の語りを通じて面白い、なるほど、と思っていただくことができたら嬉しい限りです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?