【読書アウトプット_8】『ワーク・シフト』 著者:リンダ・グラットン

『ワーク・シフト』
著者:リンダ・グラットン

【本について】
著書のリンダ・グラットンさんは、ビジネススクールでも長年講師をしてきた方ですが、そのリンダさんでも、ティーンエージャーの息子さんがなりたい職業について話したとき、息子さんが仕事をする未来の働き方についてアドバイスできずに模索し、この本を書くきっかけになっています。

【アウトプット】
本書では、「漫然と迎える未来」と「主体的に築く未来」の2パターンを用いて未来の働き方を予測し、本書を読む全ての人の国や地域や職業をイメージさせてくれるようなストーリーに仕上げてくれています。

まず、これまでの産業革命以降の長く続いている働き方と、テクノロジー、グローバル化、人口構造と長寿化、社会の変化、エネルギー・環境問題の深刻化が複雑に絡み合って、大きく変化していく未来の働き方をまずは説明しています。

上記の要因に振り回されて、時間に追われ、孤独にさいなまれ、新たな貧困層に陥ってしまう、暗い現実の「漫然と迎える未来」は、やりがいもあるけれど、何かが欠けている状態です。よく言う、今のサラリーと同様ですね。

それと対照的に、ITや人のネットワークで生まれた広い人間関係を活かして、遠く離れた地域の課題や地球規模の課題に、共感しみんなで取り組む協創(コ・クリエーション)や、自分のビジネスを、大きなシステムに組み込んでいくような創造的な人生を見出して、自分の価値観とライフスタイルに合わせる状態です。

どちらを選択していけるかは、まずは自分の生きる価値観と向き合い、その中でどういう職業を選択しくかが必要です。100%と思い通りにはなれない分、何を優先にし、何を捨てていくか。そうして自分の仕事を選んでいく必要があります。

これからの未来をしっかりとみて、様々な価値観を見直し、働くための人生から、自分の人生を生きるためのバランスを考慮した仕事の選択へ、シフトしていくこと。

著書のリンダ・グラットンさんはシフトを実現させるために最後に、自分の息子と同じような子供たちと、働く現場の企業経営者、そして政治家へに向けて、メッセージを発信しています。これからの未来は、誰かが変わるだけでなく、あらゆる角度から、みんなでシフトしていかなければならないのですね。

良い未来になれるよう、私も私の価値を見出して、働き方や職業を選べるようにしていきます。(宣言)

今回も、最後までありがとうございました。

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