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平成最後の3月 華金のコリドー街にて①

お医者さんとのお食事会が急遽キャンセルになった金曜の夜。
一緒にお食事会に行く予定だった友達と、久しぶりにコリドー街に繰り出してみた。

21時頃に着くと、送別会シーズンだからか、いつもより人が少ない様子。
けれどやはり華金、夜が更けるとともに活気付いてきた。

最初に捕まったのは、すらっとした長身スーツ、インパルスの板倉似の彼。
「ねぇねぇ、ちょっと君たち」と声をかけてくる、くしゃっとした笑顔が憎めないかわいさで。友達と二人して、思わず立ち止まってしまった。(笑顔が素敵って、やっぱり最大の武器だなあ。)

はぐれていた麒麟の田村似の相方と合流して、大衆居酒屋に入る。

板倉さんと田村さんは、大学時代からの友達らしく。学部もゼミも一緒で、計らずも同じリクルートグループに就職、社会人5年目の今でも飲みに行く仲、というなんとまあ仲良しな二人組。

【板倉さん】
・リクルート(内勤)、27歳、長身細身
・8割笑顔、話すと早口、ときたま人の話聞いていない

【田村さん】
・リクルート(営業)、27歳、面長のもじゃ頭
・ちょっと根暗な感じ、仕事の話になると敬語

一緒にいた友達が元リクルートということもあって、仕事の話で盛り上がった。その話ぶりからするに、二人とも仕事が好きなんだなあと感じる。
…お昼に菓子パン食べる暇さえないほど、大変らしいのだけど。

板倉さんは早口で、話したいことが頭に浮かんでくるスピードに、話すスピードが追いついてない感じ。せっかちな人にありがちな現象。

田村さんはすでに少し酔っていて、ぼそぼそと話す。斜め下を向いて話す、自信なさげな雰囲気が、常に笑顔の板倉さんと対照的だった。

何より掘りごたつ式の席で、私の足を踏んでくるのが不気味だった。気のせいかな?と思って避けても、何度も追っかけてきて。

終電のタイミングで、お店を出てそそくさと別れた。連絡先も交換せず。

そしてまた、コリドー街に舞い戻った。

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