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研修や勉強会をしてもケアの質が変わらない理由【アウトプットしよう】

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介護業界の研修には、介護技術やら接遇やら、アセスメントの手法やら、いろいろな研修があります。

みなさんも参加されたことがあると思いますが、研修を受けた人のケアがその後変わっているでしょうか?

少なくともわたしの身の回りで、研修を受けてスキルアップした!という人はほぼいません。

もちろんすばらしい研修を受けた直後は、モチベーションがあがっていて、「明日から頑張るぞ!」という気になっているものですが、それはその気になっているだけで、日が経つにつれ、内容を忘れていきますし、モチベーションも下がってもとどおりになってしまいます。

それはどうしてでしょうか?

人間の脳の構造上、研修などで学んだ内容の8割は、何もしないとその日のうちに忘れてしまうといいます。内容に感動した研修や勉強会も、そのまま何もしなかったらまったくの無意味になってしまうのです。人件費の無駄づかいです。

ではどうすれば研修の内容を次の日からのケアに活かすことができるのでしょうか?

わたし自身が実践している有効な方法は2つあります。

1,アウトプットする
2,行動を変える

1のアウトプットするについて。研修の内容を、その日のうちに日記やブログ、手帳などに書いたりします。あるいは他の人に話す(外部研修を受けたら施設内でしっかり伝達研修を行うなど)なども良いでしょう。人はアウトプットすることでしっかりインプットされます。
アウトプットをしなかった研修はほぼ何も残りません。わたし自身も、数年前に義務的に受けたつまらない研修の資料を見返してみても、
「ん、こんなことやったっけ?何も覚えていない」という感じです。

2の行動を変えるについて。アウトプットとかぶる部分がありますが、研修や勉強会を終えたら、明日からの自分の行動を具体的に変えましょう。
気持ちを変えるだけではだめです。人の気持ち自体も環境に左右されるものです。研修会で高まったモチベーションも、いざふだんの業務に戻るとあっという間に元通り・・・というわけですね。
具体的に明日からは、今までの行動の一つを違うものに変えてみるとか、そういうふうにしないとだめです。研修や勉強会で得た知識をもとに、仕事の行動を変える・・・当たり前で、ものすごい単純なことですが、これがほとんどの人にはできません。

介護の仕事は誰でもできる・・・と言われてしまうのは、多くの介護職に自己改善能力が欠如しているからだと思います。リーダーなど管理職の立場にいても、できない場合が多いです。

逆にいえば、それを行うだけで、他の介護職と差がつき抜きに出た存在になることができます。
上へのしあがりたければ日々努力、勉強、どんどんアウトプットしていきましょう!



サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。