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イノベーション博物館

イスラエルのスタートアップが何のためにどんな技術を開発しているのか知るため、テルアビブの証券取引所の一角にある”Taglit Birthright Israel Innovation Centor”に行ってみました。

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ここはいわゆる、イスラエルの有名スタートアップが開発したテクノロジーを紹介する場所で、世界中から見学者が訪れます。行く際はメールで予約しなければいけません。→こちら


私がいた時はアメリカ人の若い大学生がグループでたくさん来ていました。

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56シュケル(¥1680)で、その大学生達に混ざってツアーに参加しました。

まずイスラエル発の有名なテクノロジーを紹介してくれる、展示室を周ります。

イスラエル産アプリのを紹介するボードがありました。

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Googleが提供しているカーナビアプリ兼、相乗りサービスWazeはUberより安いとか。事故情報やハイウェイでの障害物情報、スピード検査の場所情報をアップデートするのが早くて、発生から5分くらいで完了するそうです。

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もうひとつ、イスラエルのテクノロジーの中で、Orcamというプロダクトをご紹介。

これは視覚障害のある方のために作られたAI搭載の眼鏡で、視覚的に不自由な部分を補ってくれます。

例えば、
★文字を読み上げる
★腕時計を見るジェスチャーをすると時間を教えてくれる
★一度会った人物の顔と名前を記憶すると次回会った時に教えてくれる等、人に頼る事なく日常生活がスムーズに過ごせるように助けてくれます。

もう日本にも進出しています。

動画は、ビジターセンターのガイドのお姉さんが、実際に使って見せてくれたところ。初めて会ったアンディ君(壁に立っている男の子)をOrcamメガネに認識させて、アンディ君と記憶させると、なんと、次に会った時にOrcamはアンディ君の名前を呼んでくれます。

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ひと通り、テクノロジーを見たあとは実際にスタートアップのCEOが、開発したアプリについて話してくれました。

このアプリは”STEPS”と言って、訪れた場所の情報や経験をみんなにシェアできる地図アプリです。

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STEPSの説明をしてくれたLiorさん。

この地図アプリ、Google Mapsと違うところはより、個人が欲しい情報が得られるという事。

例えば、

このレストランは段差がなくて車椅子でもスペースがとれる、バリアフリーのお店なのか、

コーシャorハラル対応のお店なのか

など、そのユーザー個人が知りたい、特別な情報をユーザーが同士が投稿してシェアすることができます。


プレゼンテーション中に学生が「それは信用できる情報が得られるのか」とか、

「友達同士だけで秘密の地図を作ることは可能か」など、

積極的に討論しているのが、流石アメリカ人のディベート力だなと思いました。

センターの出口にはインターンシップや仕事募集が紹介されているスクリーンがあり、そこに情報を打ち込むと各会社とコンタクトが取れるシステムになっていました。

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博物館のように見せるだけではなくちゃんとネットワークをつなげてくれる場所のようです。

※この記事は2019年7月29日に書かれました。

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