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アグリデックとフードテック

日本では少子化で人口が減っていますが、世界規模で見ると人口はこのまま確実に増えていき、今の世界人口77億人が、2050年までには98億人にまで膨れ上がるそうです。


それに対して、食料は追いついていくのか、約60%以上を海外輸入に頼っている日本は大丈夫なのか、さまざまな問題が出てきます。また、温暖化による気候変動も食用不足に拍車をかけます。

そこで注目されるのがイスラエルのテクノロジー。

もともと国土の半分以上が砂漠の厳しい土地で、農業をテクノロジーで支えてきたイスラエルは、今では農作物の8割以上を自国生産しています。

さらに他業種の技術を組み合わるオープンイノベーションにより、アグリテックとフードテック業界はより活性化し、今ではその技術を世界に向けて発信しています。

たとえばAI、IoT、ドローンやロボット技術を利用し、モニタリングを行い、温度や湿度、水の量など計算して植物の適切な成長を促したり、農作物のストレス状態や害虫被害の可能性を予測してPCやタブレットを通してアドバイスをしてくれるシステムを開発したり、作物を自動収穫してくれるロボットの開発したり。

いくつか日本企業もすでに出資している技術があるので、日本で見かける日も近いのではないでしょうか。

他にも、遺伝子研究により害虫や厳しい環境に強い野菜を育てたり、代替プロテイン食品を発明したり。そうして将来訪れるであろう、食糧問題に対してソリューションを提案しています。

また、そのほとんどのテクノロジーが軍事技術から応用されていることも興味深いです。

フードテックに関しては、政府も「The Kitchen」というフードテックに特化したインキュベーターに投資をしています。


そこでは食の安全性チェックからロボット工学まで、幅広い知識が集まり、魅力的なアイデアが見つかれば開発からビジネスになるまでをサポートしています。

※この記事は2019年10月に書かれました。

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