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焚き火と酒と音楽と

実はキブツに来た頃は正直ここLahavがあまり好きになれませんでした。

なぜならボランティアはただの労働力とみなされ、キブツの住民とふれ合う機会も少ないし、

週末はシャバットで外にも出れないし、

ボランティア同士は仕事のあとは男子だけで固まるのでじっくり話す機会がないし、

色々ストレスが溜まってました。

だけど毎日週に5日まじめに働いて、他のボランティア達ともランチの時になるべく同じ席に座って話をしたり、チャンスがある時は無理なく少しずつ少しずつ寄っていきました。

一番仲良くなれたキッカケはプーリムパーティの時かもしれません。酒に酔うとみんなタガがはずれます(笑)

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その後、時々は焚き火をし、いろんな話をしながら肉を焼き、イスラエルのビールやワインを開けながら音楽をかけて歌って踊って。

毎日はしていないのですが私はこの時の空間が一番好きです。しかも酔っ払っている時がいちばん英語が話しやすいです 笑

(※イスラエルでは法律上、18歳から飲酒ができます。)

出身国はみなバラバラで宗教もそれぞれ。自分の国だったらこういう風習があるとか、そっちの国だとどうなんだとか色々みんなで話します。

その中でも日本は一番未知の国みたいです。


もともと旅行好きな人が集まっているので、今まで行った国で体験したクレイジーな話や興味深かった話、たくさん話題がつきません。

あとはキブツ内の世間話しとかユダヤ人の風習でおもしろいと思った話もよく会話に出ます。

そしてハタっと気づきます。今とても貴重な体験をしているな、と。

日本に居たら絶対に会うこともなかったその人達の生の話を聞いて、自分の知らなかった世界の入り口が見えて、ああ、知らないことって本当にたくさんあるんだなと触発されます。


テレビやニュースでは知り得ない、その国の人のパーソナルな部分がほんの少し見えるのも好きです。


そして何より自分の国はなぜこうなんだろう?と自分の国の文化やその理由を探したりと自国に対しての疑問も出てきて調べるいいキッカケになります。

とにかくキブツの生活は単純で時に本当に嫌になりますが、自分の状況を少しずつ変えようと必死で考えるし、あとは焚き火と酒と煙と音楽の輪の中に入るノリがあれば何とかなるのかなと思います。

焚き火の時にミュージシャンでもあるユダヤ系南アフリカ人のイミエルが自作の曲を歌ってくれました。とてもステキなのでわたしは勝手にLahavキブツののテーマソングにしています。

この記事は2019年4月5日に書かれました。

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