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#19 守破離(しゅはり)

みなさんは「守破離(しゅはり)」という言葉を知っていますか?

これは戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した茶人、「千利休」が茶道を通じて発信した考えと言われています。

守破離は織田信長や豊臣秀吉など名だたる戦国大名たちにも究極のプロフェッショナル論として浸透し、多大なる影響を与えてきました。
 
日本での茶道 、武道、芸術等が発展、進化してきた過程のベースとなっている思想といわれているそうです。



『守(しゅ)』とは
師匠や指導者に言われたこと、行動を見習って型を「守る」こと自分の考えは置いといて、すべてを「できる」という状態までは、師匠や指導者の指導の通りに行動します。

これがとても難しいのです。
言われた通りにやるだけなのですが、勝手な解釈や今までの経験を活かしてもっと良くしてみようなどの部分が出てきてしまいます。
また、その反対に勝手に省略してしまい、元々の状態とは明らかに違う型になっているケースも少なくありません。
そうなってしまっては、指導者は呆れてしまい教えたくても次の仕事を与えようとは思えません。

まずは、言われた通りにそのまま行うことを意識しましょう。
それは一番の近道です。


『破(は)』とは
『守』の段階で得た知識や技術をベースにして自分独自に創意工夫、試行錯誤して自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」こと。
ここに辿りつきまでには、3年はかかると思っておきましょう。
知っているつもり、できているつもり、やっているつもりでもできていないことがあります。
『守』を下に教えられる状態になったときにやっと「破」の思考になれます。できているつもりで『破』を行ってしまうと気づかないうちに間違った指導をしてしまう可能性がありますので注意しましょう。


『離(り)』とは
師匠や指導者のもとから「離れ」て、自分自身でさらに発展させていきます。 独立したり、新流派の誕生です。
ここから自分らしさを出して新しいものを作り出すことが可能になります。
あなたが思い描く理想を求めてどんどんクリエイティブに発想を発揮して行ってください。

師匠から離れても『守』があれば自信を持って強く貫くことができます。
あなたにもその日を目指して日々精進していきましょう。


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