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All of us create the brilliant beacon of ho…

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All of us create the brilliant beacon of hope...Following my unique way of seeing things, I write. Like the two sides of alexandrite.

マガジン

  • 千一夜物語

    私の"千一夜物語"。 人の持つ、"性"と"愛"と"孤独"。 身体ではなく脳が感じる、ノンフィクションであり、フィクションな"男"たちとの"夜"を描きます。

最近の記事

■the alternate world■

夢を見た。 たくさんの 色彩と、質感と、 取りどりの人のこころの中にいた。 そこに在るすべては、 どこからともなく発信され、 どこかへと向かうためのメッセージだった。 頭の奥で何度もリフレインする言葉と映像。 目を凝らせば浮かびあがる人の偶像。 時間と空間の概念は消え去り、 ただ、ひたすらそれらの告白を身に受け続けた。 隣には誰かがいたような気がする。 誰なのかは、わからない。 目が覚めて、暗闇。 窓はいつしか、異世界への扉。 どちらが現実? 午後見る夢

    • ◆衝動◆

      衝動に駆られた、巡り逢いだった。 まだ肌寒さが残る春。 私は、見ず知らずの男と二人で旅をした。 岐阜の隠れ宿である。 宿の最寄り駅に続く、ローカル線の乗り口で待ち合わせた。 それが、二人の初対面だった。 彼は、静かな"間(ま)"の持ち主で、 話していてもいなくてもすっと身を委ねたくなる、心地良いリズムのある人だった。 電車の座席に腰掛け、揺られながら話していると、 ふと何かを思い出したかのように彼は笑い、こちらを指差して 「いい意味で期待を裏切られた。」 と、言

      • ◆愛が深すぎるんだよ◆

        「愛が深すぎるんだよ。」 そう言って、彼は 泣きじゃくる私を強く抱きしめた。 たった一人の男と真剣に向き合うことが、 如何に貴く価値のあるものか。 それを教えてくれた、初めての人だった。 ■■■■■■■■■■■■■■■ 出逢いは、六本木ヒルズ。 一目惚れ、と言えば体のいい、ナンパだった。 最初の数ヶ月は、 相手の素性など殆ど何も知らない、曖昧な関係。 会いたくなれば 少し日数に余裕を持って連絡を取り合い、 大抵は私の仕事が終わった深夜、 彼は、車を飛ばして私の

        • ◆色のない部屋◆

          休みの前夜は、いつも、 終電で向かうのがお決まりだった。 駒沢大学駅。 いつも、少し遅れて来る。 いつも、改札の出口で待ちぼうける。 携帯が鳴って、いつもの、彼の声。 顔を上げると、いつもの、自転車と、彼。 駒沢公園のサイクリングロードが、近道だった。 深夜の二人乗り。 くだらない話をひたすらに、笑い合った。 私は細身な彼の、意外にたくましい肩に手を添わせて、 いつも通りのその時間が、ただ、ただ幸せだった。 閑静な住宅街の、 テラスハウスの一室が、彼の部屋だった。

        ■the alternate world■

        マガジン

        • 千一夜物語
          4本

        記事

          ◆上海ナイト◆

          薄暗い、雑居ビルの階段を数階上がったところに、 彼の部屋はあった。 窓からは、上海の夜景が赤黒い錆のような膜を帯びて連なり、 行き交う車のライトが、やけに眩しかった。 私たちは並んでソファに座り、 彼が入れてくれたコーヒーを飲みながら、 互いのことをいろいろと話した。 私も彼も、どうやら恋を失ったばかりのようだった。 飾られた写真立てに、笑顔の彼女。 伏し目がちに語る彼の、低い声。 暫く話を続けた後、 彼は急に黙ったかと思うとそのまま立ち上がり、 数歩進んで仰向けにベ

          ◆上海ナイト◆