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地図マニアな男

地図を見ることが大好きで仕方がない。地名は知っているけれどそれは何県のどの辺りにあるのか?自分の家から何キロ離れているのか?車で何時間かかるのか?そこはどのような街並みなのか?標高は?気候は?などなど色々な想像を巡らせることができる。そのような感じで「旅猫ロマン」のロケ地を地図から探すこともしばしばある。普段見ているのはJAFさんが発行しているドライブマップ。車移動を主体にした地図なので車派にとっては有難い作りになっている。
“渋温泉編”というのを制作した時は長野県の北部に”渋”という文字と温泉を示すイラスト”♨︎”が見落としてしまうくらい小さく記載されているのを見つけ、「ここに温泉があったのかあ」と感嘆し検索をかけるとなんとも情緒溢れる街並み。ロケ地の候補としてはうってつけであった。おそらく"♨︎"のマークがなかったら目に留まることはなかったはずだ。

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上写真の中央に青いマーカーで囲った"渋"と♨︎マーク。

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上写真は渋温泉、洗心館松屋さん。苔玉が美しい。猫もいます。

「旅猫ロマン」。タイトルが示す通り”旅”の要素も必要で、(と言ってもその街の見所などを紹介したりすることは稀であくまで猫が主役)。風情に溢れる街並みや自然の景色の中で猫を撮影することができればそれが旅となる。以前、街の見所を多く入れたら視聴者さんから旅の要素が多すぎると言われてしまった。番組を観てくださっている方はやはり猫が見たいのである。撮影時は大型三脚にクレーン、スライダー、ドローン、ビデオカメラ、一眼レフなど機材が多くてどうしても車でないと移動ができない。ちなみに番組は僕一人で作っている。ワンマン制作会社。
さすがに体力的にきつくなり今はビデオカメラ一台、一眼レフをやめてコンデジ一台。三脚は猫目線用に低いのが一つ。普通のものが一つ。そんな装備で撮影に臨んでいる。

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JAFさんに加入したのはロケ先で車が故障した際の万一の為に。実は数年前、関東の誰もいない山の中でキーを車に入れたままドアをロックするという大失態をしてしまった。その時、JAFさんに応援を頼むと待つこと一時間。夕闇が迫る中、遠くにあの青と白がトレードマークの車体が見えた時はなんとも言えない安堵感に包まれ、ホッと胸を撫で下ろしたことを今でも覚えている。スタッフさんは色々な工具で30分くらいドアと格闘し見事に解錠に成功した。(ただし未加入だったので費用は高くついてしまった)。僕に迷いは一切なくそれを機にJAFさんの技術力と頼もしさに感服して加入に至った。加入したら届いた書類の中に折り畳まれた関東版のドライブマップが封入されていた。広げて見る大型地図で幹線道路をはじめ名所なども記されていてとてもわかりやすい。関東での取材が多いのでそれを見る機会が最も多いが、四国版や北海道版などもあり有料ではあるが国内全域の地図も見たくなり結局全て購入し時々見ては一人悦に入るのである。(かなり変態)

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ごく最近、ある出版社から発行されている世界地図を購入した。バルト三国ってどこ?バルカン半島は?日本でさえ知らない場所がたくさんあるのに、まして世界となるとさらに地図魂が燃え上がる。世界中の都市名や人口、気候など知りたいことが次々と出てくる。バルト三国のようにその地域やかつての連邦国の国名も知りたくなる。それを覚える手段として、中学生の頃に歴史の授業で習った語呂合わせの覚え方、”1192作ろう鎌倉幕府”というやり方で記憶した。バルト三国は”エラリ”。北からエストニア、ラトビア、リトアニアといった具合である。(今、ここに書いたので復習ができた。しばらくは忘れないだろう。ただ首都まではまだ覚えられていない)。その昔、旧ソビエト連邦の各国を覚えようとしたことがある。確か十数ヶ国あった。色々考えた末にある語呂合わせにたどり着いた。その時代の混乱を象徴するかのような少し気が咎めるものであったがこんな感じ。”ああ苦労もっと戦うべき”。アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、ロシア、ウクライナ、モルドバ、トルクメニスタン、タジキスタン〜である。(今考えるとバルト三国が入っていない、現在は名称が変わっている国もある。怪しい所はご容赦を)そんなことに時間を費やす変わり者なのだ。
今は旧ユーゴスラビアの各国を覚えようとしているが、語呂合わせを思いついてもそれ自体を忘れてしまい、また地図とにらめっこしている。クロアチア、セルビア、北マケドニア〜ああもう無理。しかも位置関係までは一生かかっても把握するのは難しいかもしれない。

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だがまたまた最近、興味を大いにそそられるものを見つけてしまった。「アメリカ50州」という風土や特色も掲載された地図である。カリフォルニア州が一番西にあることは知っているけれどその他の州の位置は全くわからない。東ならばニューヨーク州でしょと思うのだけれども、さらに東側にはまだまだ小さな州がいくつかある。そもそもアメリカ合衆国は50もの州で成り立っていたのか!!知らなかった!(無知!)
世界地図巡りは終わりそうもない。
つづく。


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