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無人コンビニの可能性と課題



はじめに
 少し前のことになりますが、家から車ですぐの場所に無人コンビニが出来ました。今まで無人コンビニといえば人の多い都心にあるもの、と思っていたのでちょっと衝撃的です。
一度体験してみたいと思っていましたし、イソイソ出かけて行きました。今回はその時の体験と、そこから日本での無人コンビニの現状、問題点について書いていきます。

「無人コンビニ」の定義
「無人コンビニ」とは、最新技術により人件費を最小限に抑えた自動化された店舗です。顧客は入口でセンサーやICカードを使って出入りし、商品を自由に選びます。商品にはバーコードやRFIDタグが付いており、顧客は自動精算機やスマートフォンアプリで支払いを行います。支払いが完了すると、システムが自動的に在庫を更新し、顧客は出口から退店します。在庫管理や商品補充はセンサーやカメラ、AI技術によって自動化され、24時間営業が可能となります。この仕組みにより、無人コンビニは顧客に便利でスムーズな買い物を提供し、店舗側には人手不足やコスト削減など、様々なメリットをもたらします。」

 無人コンビニのシステムを提供している会社のHPからの抜粋です。

 近未来的!期待が膨らみます

実際に無人コンビニを体験
 某駅に併設されたそのコンビニは、

・出入りは普通のコンビニと同じ
・駅ナカなのもありますが、通常の駅ナカ
 コンビニの更に1/3程のスペース。品数、
 種類ともかなり絞られています。
・天井に沢山モニターがついており、これで
 何を買おうとしているかをチェック。
・お客様は、珍しそうに少数買っていく方が
 私が店内にいた5分ほどの間に3組くらい
   (平日午前中)
・会計は、カメラで購入数、金額とも確定しているため、支払いのみ。現金も可。

現金も可、としている上、レジには、既に合計金額は出ているので、スキャンして二重払いしないように、との丁寧な手書き(!)の注意書きまで貼ってありました。

 イメージしてたフルオートでウォークスルーな無人コンビニと違う!という印象。
田舎だしお年寄りも多いし、仕方なし、というところでしょうか。

無人コンビニの問題点
 一方で、ネット検索でも出てきましたが、心配な点も幾つか考えられます。

 まずは、高齢者や障害者の方々など、自動化されたシステムが理解しにくい、棚のものが取れない、など店員さんにいて欲しい時の対応をどうするのか?
 また、商品の場所を尋ねることや、商品についてのアドバイスを求めることができませんし、問題が発生した際に直接助けを求めることもできません。これらは無人コンビニにおいての顧客サービスの欠点となるかも知れません。特に日本はサービスが充実してる国ですし、、

 一方、雇用についても過渡期といえます。レジ作業が無くなったことにより、雇用が減ることも考えられますが、それ以上に、同じ「コンビニ勤め」であっても、売れ筋商品の分析などのより上流の作業がメインとなっていく可能性があります。研修を整えるなどすれば、一店舗ごとの売上の上昇、廃棄の減少も加速させられる可能性があると思います。

まとめ
 無人コンビニは、社会の変化に対応した新しい店舗形態であり、DXの象徴とも言えます。課題を一つ一つクリアしながら、無人コンビニを地域社会の新たな拠点として育てていくことが重要です。少子高齢化が進む中で、無人コンビニは社会インフラとして欠かせない存在になるはずです。

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