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【ペーパーハウス】Netflixでこのドラマ以上に愛した作品はない。

9月3日。いつもと同じように始まる1日を、この日だけはずっと楽しみに待ってた。

今までに幾つものNetflixで配信されてる海外ドラマや映画の記事を書いてきたけど、この作品以上にもう好きを通り越して愛してる作品はないと思ってる。

思い返してみれば、noteを始めたきっかけもこの作品だった。今でこそエッセイも書くようになったけど、最初は『ペーパーハウス』の魅力をいろんな人に伝えたくて始めたnote。でも、『ペーパーハウス』だけは好きすぎて書けなかった。3回ほど書こうとしたけど、うまく言葉に出来ない、魅力を書き出せない…。そんなこともあったけど書くことにも慣れ始めた今なら書ける気がすると思って今回は記事にした。

そんな人生で一番愛したドラマも、もうすぐ物語が完結へと向かう。9月3日、最終シーズン配信開始。

この日の為に、2週間前から仕事のスケジュールを調整し、万全の態勢で見始めた。部屋の照明を落とし、加湿器をセットし流れる蒸気が部屋の中を徐々に霞める中、コーヒーを片手にソファーに座る。画面に釘付けになり、気付けば数時間。いいようのない虚無感に襲われる。たぶんみた人しか分からない…。悲しい、悲しすぎる。まあ、でもこの画面越しにでも伝わる空気のひりつく感じこそがペーパーハウスの魅力だと思ってる。

今日はありがとうの気持ちを込めて、最大の敬意を持って『ペーパーハウス』という作品について書いていく。

⏹️【ペーパーハウス】

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2017年から放送されているスペイン発のテレビドラマ。スペインの造幣局に立てこもった8人組の強盗団を描く。2017年にスペインの放送局Antena 3からパート1と2が放送され一度は打ちきりになったものの、その後Netflixが全世界へ配信した。そして第46回国際エミー賞では最優秀ドラマ・シリーズを受賞。  今では全世界を折檻してる。

⏹️あらすじ

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教授と名乗る正体不明の人物に集められた、8人のスペインのお尋ね者達。
彼らが聞かされた教授の計画は、恐らく強盗事件としては史上最悪となるであろう24億ユーロを王立造幣局から盗み出すというもの。準備期間は5ヶ月。細部に至るまで完璧な計画を立て、教授は強盗団にルールを課す。一つは互いのプライベートを決して詮索せず、お互いをトーキョーやモスクワ、ヘルシンキなどと都市名で呼び合うこと。もう一つは強盗の間、決して1滴の血も流さないこと。
だが、仲間達の決裂や人としての情、そして愛が教授の立てた計画を少しずつ崩していく…。

⏹️『ペーパーハウス』の魅力

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『ペーパーハウス』って何が面白いの?と疑問を投げかけられた時、正直あまりにも多過ぎてすごく困ってしまう。

でもやっぱり一番の魅力は、細部に至るまで完璧に練られた教授の計画が警察や特殊部隊を翻弄し、計画が徐々に形になっていくという爽快感、そして強盗団達の人間臭さだと思う。

教授を除く彼らは、確かにこの計画を実行する前から幾つもの犯罪をおこし、逮捕歴があったりお尋ね者として手配されているメンバーだけど、完璧な悪人ではない。時に人質に情をかけ、何かトラブルが起きれば警察側より先に強盗側が人質の命を救ったりする。何より互いの名前も素性も知らず都市名で呼び合う仲間にも、次第に硬い絆が生まれ、仲間を愛し、命懸けで助け、仲間の死を全員で涙して悲しむという、人間味に溢れている。

どこか不器用で人間臭さを併せ持ち、計画通りに進めない彼らだからこそ、みている視聴者が感情移入してしまい、全世界でここまで人気な作品になれたんだと思う。

強盗をテーマする作品は『オーシャンズ』シリーズや『TAKERS』など今まで幾つも見てきたけど、正直強盗する側をここまで応援したくなるドラマって今までなかったと思う。警察側は警察側で、国を守ろうと治安を守ろうと必死なのは勿論分かるんだけど、計画を警察に崩されそうになる度に、「頑張れ!」「お願い生きて!」と強盗側を必死に応援してる自分がいる。ここまで強くそんな気持ちに駈られる『ペーパーハウス』は、視聴者さえも取り込む魅力的な作品なんだと思う。

そして『ペーパーハウス』といえばCecilia  krullさんのこの曲【My life is going on】。

オープニングや重要なシーンになると、この曲が流れ作品の価値を数段階引き上げてくれてる。Cecilia krullさんの美しい歌声は勿論のこと、このタイミングで流してくれるの…と何度この曲に泣かされ鳥肌が立ったのか分からない。もう『ペーパーハウス』の根幹に触れるこの曲は作品にぴったりで、製作者の人達とNetflixの凄さに敬服する。

随所の場面展開をそっと支える音楽も素晴らしいが、『ペーパーハウス』が凄いのは演者達は勿論のこと、製作者達のワンシーンごとに捧げる情熱だと思う。何ヵ月もかけてセットを作り、物語の主軸となる脚本をその場その場で即興で練り上げていく。だから演者達でさえ先のストーリーは全く分からない状態で撮影し、細部のカットまでこだわってる。一番驚いたのは、怪我をした人質を縫うシーンが作中にあるが、その際に本当の外科医を呼び、特殊メイクではなく、実際に演者を縫っていたということ。それだけ細部まで作り込まれた世界観が、現実味を増し画面越しにみる空気感すらこちらにまで伝わってくるんだろうと思った。

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このままだと、いつまでもずっと『ペーパーハウス』の魅力を書き続けてしまいそうなので、そろそろ終わらないと…と思いながらも書き続けてしまったので、この辺で締めていきます。

Netflixで配信された当初から見始め、いよいよ最終シーズンか…と思うと、悲しくて仕方ないですが、それが物語を完結へと導く最良の道なら仕方ないと今は自分を納得させてます。最終シーズン以外は11周はしてるので、観すぎ…と友人にも言われるくらい虜にされてました…。もう愛してます。ほんとに…。

危機的状況に陥ったからこそみえる人間の本質や真実の愛、命の儚さなど、ただの強盗をテーマとしたドラマではなく、いろんなことを教えてもらった作品だなと思います。

時間を忘れるほどの面白さなどと、簡単な表現はしたくありませんが、実際一度見始めると、この作り込まれた世界にすぐ引き込まれ現実を忘れてしまうほどの作品でした。

間違いなくNetflixで一番愛した作品です!!

気になった方は是非ご覧になってみて下さい。

⏹️予告




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