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【アメリカの思い出】その3

なんやかんやと生活にも慣れてきたころ、
仕事関係でどうしても夫婦で出かけなくてはいけない
場面が出てきたのでベビーシッターを頼む事になり
ました。

元旦那さんの会社のスタッフのお母さんが看護師さんで
それなら安心だと思って2人を預けました。
(もちろんアメリカ人の方です。)
ところがお出かけから帰ると鬼の形相。
え?なんで?と思ったら、「ベビーのお尻に大きなアザが
あるけど、いったいどういう事!!」

どうやら私たちが虐待していると思ったらしい。
これは噂ではきいていたけど、蒙古斑の存在を
アメリカ人は知らないらしい。

お医者さんでも知らない人が多いから気を付けるように
また、その事実を英語で説明できるようにしておきなさい
と何かの本で読んでいたのでその英訳を用意していた
から通報されずにすみました。

最初は疑わしそうにしていた看護師のベビーシッターさん
は何とか理解してくれたのでよかったけど、
虐待と認定されると子どもは取り上げられて
返してもらえないそうでした。(こわ~い!)

本当か嘘かわからないけど、お風呂上りにお父さんと
子どもが裸でプロレスごっこをしている写真を
写真屋さんで現像に出したらその写真を抜かれて
虐待認定されて里子に出されたそうだという噂も聞いた。

アメリカは個人主義の国で他人の事は口出ししないイメージを
もっていたのに、結構いろいろチェックされてました。

その当時日本では赤ちゃんに冬でもソックスを履かせない
というのが主流でしたが、それも見知らぬマダムに
ものすごく怒られたわ。「あなた、自分は靴下をはいて
靴も履いているのにあかちゃんははだしってどういう事!」
という感じ。英語で言っていることはなんとなくわかる
けど、言い返すことはできなくてしどろもどろが悔しかった。

それだけ子どもを虐待する人が多いから神経質なのかも
だけど、子どもはみんなで大切にするという感じなのかも
しれません。

子どもを連れていると皆ドアを開けてくれたり
声をかけてくれたりとすごく親切にもしてもらったな。
子育てはそういう意味ではしやすかったかも。

ベビーシッターの制度すごく一般的な事で
気軽に頼めて本当に助かった。
二人の子どもをかかえて24時間めんどう見るのは
正直息が詰まるし、息抜きして帰ったら子どもがとても
いとおしく感じた。

日本でもちらほらベビーシッターを頼む人がでてきてる
けど、まだまだやっぱり特別な感じだし、
仕事するためにどうしてもというときに使う
程度だと思う。

でも、たま~に数時間自由な時間をお母さんが持ってもいい
のになぁと思う。実家の母とか姑に預けるのとは違って
純粋に息抜き出来たもん。

























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