見出し画像

川崎ブレイブサンダース戦評 第1節

21-22シーズン
第1節 三遠ネオフェニックスvs川崎ブレイブサンダース
 2022年10月1日(土)、2日(日) @浜松アリーナ
Game1 85-87
Game2 84-88
 
■雑感
川崎ブレイブサンダースは21-22シーズンの開幕をアウェイの地、浜松アリーナでの三遠ネオフェニックス戦で迎えた。結果は川崎ブレイブサンダースが2連勝を飾り結果としては順調なシーズン開幕となる。
 
今季、川崎ブレイブサンダースはスタッフ・ロスターともに昨シーズンからの継続となっており、ロスターは#2マイケル・ヤングジュニアと#21納見悠仁の2選手が新たに加わるのみとなっている。この事から#2マイケル・ヤングジュニアと#21納見悠仁がどの程度チームのフィットしセカンドユニットの底上げが出来ているかが最大の注目点となる。
更に開幕節にて対戦する三遠ネオフェニックスはスタッフ及びロスターを大幅に刷新し新たなチームとして再出発を迎えており、新生三遠ネオフェニックスが強豪の川崎ブレイブサンダースに対してどの様な戦いをするのかも大いに注目された。
大いに注目された開幕節の戦いは、Game1,2共に激戦となる。
 
■Game1
立ち上がりから川崎ブレイブサンダースのオフェンスが機能しリードを奪いこのまま圧倒するかにも思われたが、三遠ネオフェニックスもカイル・コリンズワース、ヤンテ・メンテンを中心にオフェンスを組み立て点の取り合いとなる。特に2Qに川崎ブレイブサンダースのセカンドユニットのオフェンスが停滞すると金丸晃輔の連続得点などで三遠ネオフェニックスに逆転を許し51-49と2点ビハインドで前半を終える。
前半のベンチポイントは7点、注目の#2マイケル・ヤングジュニア 0P、#21納見悠仁 0P、#11増田啓介、#13前田悟も0Pとセカンドユニットでスコアが期待されるメンバーがことごとく低調なパフォーマンスとなる。
ディフェンスでは、1Qでは三遠ネオフェニックス 金丸晃輔を#33長谷川技が抑えていたが、2Qに入り、#13前田悟がマッチアップすると金丸晃輔に7Pとスコアされてしまい、ベンチはすかさず#33長谷川技を戻す事になる。
ベストディフェンダー賞を受賞している#0藤井祐眞の様な派手さは無いが、リーグ屈指にディフェンダーである#33長谷川技のディフェンスは流石のパフォーマンスで金丸晃輔がボールに絡むことも激減させたの流石としか言いようが無い。
若手の#13前田悟、#11増田啓介、はディフェンス面でのさらなるステップアップをしないとプレイタイムの確保に苦労するシーズンになってしまいかねないので、今後の奮起に期待。
 
後半に入っても接戦は続き、なかなか三遠ネオフェニックスを捉えきれないまま4Qに突入。残り3分を切って同点にとするとそのまま抜け出し辛うじて勝利を手にする。
川崎ブレイブサンダースは後半になりセカンドユニットも徐々に機能しだし、#2マイケル・ヤングジュニアと#13前田悟で14Pと要所で貴重な得点を挙げ勝利に貢献。
 
接戦となった開幕戦ではあるが、川崎ブレイブサンダースは初物を得意とはしていないイメージがあるので、ある意味想定内とも言えない事もない。
 
 
 
■Game2
前日の点の取り合いから一転してディフェンシブなゲームとなる。
そんな守り合いの中、#21納見悠仁は前日のPGでの起用から#0藤井祐眞及び#7篠山竜青との同時起用によるSGでの起用となった事からのびのびとしたプレーが随所に見られ、オフェンスに貢献。#2マイケル・ヤングジュニアも開幕戦の緊張感から解放されたのか、前日よりはリラックスしている様に見える。#21納見悠仁、#2マイケル・ヤングジュニアの活躍もありこの日はセカンドユニットもオフェンスディフェンスともに機能仕出し、激しい守り合いのなか、4点リードで前半を終える。
後半も両チームともに相手にペースを握らせず手に汗握る展開が続くも#21納見悠仁、#35ジョーダン・ヒースのスコアもあって6点リードで最終クオーターを迎える。ここから三遠ネオフェニックスはこの日好調なサーディ・ラベナがフェンスを牽引し残り3秒で3Pを決めて74-74の同点とされOTへ突入。
OTに入り川崎ブレイブサンダースは#0藤井祐眞、#7篠山竜青のダブルガードを投入。#7篠山竜青は期待に応え3P、#22ニック・ファジーカスとのギブアンドゴーからのレイアップなどOTだけで7得点とチームを牽引。また#35ジョーダン・ヒースは2BSとリムプロテクターぶりを発揮し、最終スコア84-88で勝利。
それにしてもOTでの#7篠山竜青の7Pの活躍は流石としか言いようが無い。
 
■スコア
Game1
1Q  2Q     3Q  4Q Final
三遠  25  26   51  16  18  85
川崎  31  18   49  15  23  87
 
Game2
1Q  2Q     3Q  4Q OT Final
三遠  15  18   33  20  24    7 84
川崎  18  19   37  22  18   11 88
 
 
■選手寸評
#0藤井祐眞 ++
週末を通して安定したパフォーマンス。
Game1 PTS:25(7/13[5/9],FT(6/8)) R:4(0/4) AS:2 ST:0 BS:0 TO:2 EFF:25
Game2 PTS:14(3/12[0/5],FT(8/10)) R:4(0/4) AS:8 ST:5 BS:0 TO:2 EFF:21
 
#2マイケル・ヤングジュニア +/-
2日間とも2桁得点と非凡な才能を見せているが、全体的に安定感は今一歩。ケミストリーの醸成に期待。
Game1 PTS:11(4/8[0/2],FT(3/4)) R:4(0/4) AS:2 ST:0 BS:1 TO:3 EFF:9
Game2 PTS:12(5/6[0/0],FT(2/2)) R:4(0/4) AS:1 ST:1 BS:0 TO:0 EFF:16
 
#7篠山竜青 +
パフォーマンスとしてはやや物足りなさを感じるがGame2のOTは流石。
Game1 PTS:2(0/2[0/0],FT(2/2)) R:0(0/0) AS:1 ST:1 BS:0 TO:0 EFF:1
Game2 PTS:9(2/4[1/2],FT(4/4)) R:3(0/3) AS:2 ST:0 BS:0 2TO EFF:11
 
#11増田啓介 -
2日間通じて低調なパフォーマンスとなる。昨シーズンからの3Pのタッチの悪さ解消は必須。
Game1 PTS:0(0/0[0/0],FT(2/2)) R:0(0/0) AS:0 ST:1 BS:0 TO:1 EFF:1
Game2 PTS:2(1/2[0/1],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:1 ST:1 BS:0 TO:1 EFF:-1
 
#13前田悟 +/-
ディフェンス面で課題。オフェンス面でももう少しステップアップを期待。
Game1 PTS:6(2/4[2/4],FT(0/0)) R:1(0/1) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:5
Game2 PTS:5(1/4[1/4],FT(2/4)) R:1(0/1) AS:0 ST:1 BS:0 TO:0 EFF:2
 
#18鎌田裕也 +/-
プレイタイムも短く評価は保留。
Game1 PTS:0(0/0[0/0],FT(0/2)) R:0(0/0) AS:0 ST:0 BS:0 TO:0 EFF:-1
Game2 出場無し
 
#21納見悠仁 +/-
SG起用時は本来のパフォーマンスの片鱗と見せるPG起用時のパフォーマンスに課題、今後に期待。
Game1 PTS:0(0/3[0/2],FT(0/0)) R:2(0/2) AS:3 ST:1 BS:0 TO:1 EFF:4
Game2 PTS:12(5/8[2/3],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:9
 
#22ニック・ファジーカス ++
スコア・リバウンドについては十分な活躍、相変わらずTO多く対策要。
Game1 PTS:19(5/10[2/2],FT(7/10)) R:16(4/12) AS:4 ST:0 BS:0 TO:4 EFF:29
Game2 PTS:21P(9/16[1/3],FT(2/3)) R:15(4/11) AS:5 ST:1 BS:0 TO:7 EFF:31
 
#23マット・ジャニング +/-
3P不発も安定感は流石、カイル・コリンズワースとのマッチアップは見ごたえ十分。アクシデントによるGame2不出場は残念。
Game1 PTS:10(4/6[2/4],FT(0/0)) R:1(0/1) AS:2 ST:0 BS:0 2TO EFF:8
Game2 出場無し
 
#27熊谷尚也 -
安定感を欠いていた。次節以降に期待。
Game1 PTS:2(1/3[0/2],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:0 ST:1 BS:0 TO:2 EFF:-3
Game2 PTS:0(0/2[0/1],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:-4
 
#33長谷川技 ++
ディフェンスの安定感(金丸晃輔を抑えきっていた)は流石。3Pのタッチを待つばかり。
Game1 PTS:2(1/1[0/0],FT(0/0)) R:1(1/0) AS:1 ST:2 BS:0 TO:0 EFF:7
Game2 PTS:4(2/7[0/5],FT(0/0)) R:6(2/4) AS:4 ST:2 BS:0 TO:0 EFF:9
 
#35ジョーダン・ヒース ++
献身的なランニングやBS連発のリムプロテクターぶりは流石。後は3Pのタッチがあってくれば。
Game1 PTS:10(5/8[0/2],FT(0/1)) R:7(4/3) AS:3 ST:1 BS:2 TO:2 EFF:17
Game2 PTS:9(4/12[0/3],FT(1/3)) R:3(3/0) AS:0 ST:2 BS:5 TO:0 EFF:8
 
 
2022年1月5日(水)クラブより#23マット・ジャニングが大腿二頭筋肉離れとのリリース。復帰時期は未定。
 
 
#川崎ブレイブサンダース
#BLeauge
#Bリーグ
#バスケットボール
#サンダースファミリー

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?