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大学生活は得てして酒と共にあるらしい

今まで日記というものを書いたことがないが、思い立ったが吉日とどこかの美食屋も言っていたことだし、ひとまず筆を取ってみる。筆じゃない等という無粋なツッコミをする奴は関西人の風上にも置けないのでこんなくだらない投稿を見ないで大人しくトリコを読んでおくことをオススメする。

何も考えずにひたすらバイトをしていた最中、よくわからん型落ちのベンツに乗っている先輩に「大学生はモラトリアム期間やで」「大学生はマジでなんでもできるで」的なことを言われとりあえず進学することにした。この時、高3の秋頃である。
ちなみに高校は学生街の吐瀉物よりも酷い高校だった。ピッチピチの15歳だった俺は髪は長ければ長いほどカッコいいと思っていたので、髪を整えずに入学式に臨んだ。
生活指導の先生に連れて行かれた。
流石に反省した太郎少年は近くの床屋(カット3000円という高級な床屋である)でバッサリ髪を切って次の日の朝、意気揚々と登校した。
生活指導の先生に連れて行かれた。
「お前なにソフトモヒカンにしてんねん」
耳を疑った。その時の太郎少年の髪型はこんなにも溌剌とした少年がいてもいいのか、というぐらい溌剌とした髪型だったし、もちろんサイドを刈り上げてもいない。強いて言うならば、サイドが少し短いぐらいである。にも関わらず俺はソフトモヒカンらしい。流石の太郎少年もその言い分は認められず反論したが、曰く、学生街吐瀉物以下高校では全ての髪が均等の長さでなければいけないらしい。俺は論破された。清々しいほどの論破である。生きてきた中で初めての論破である。そして太郎少年はまた、髪を切った。
話が逸れたが、そんな甘くてほろ苦い思い出(スウィートビターメモリー)と幾許かの復讐心を抱えながら花の高校生活を謳歌しつつ、受験のシーズンが到来する。あの時の俺はどうかしていたと思う。高校生ながら時給850円で朝4時まで働き、高校に行って寝るという巫山戯た生活をしていた為、夏休み期間の小3のクソガキのような脳みそしか残っていなかった俺にとって型落ちベンツを乗り回し毎日バイトで鍋を磨いていた先輩の有難い助言が神の啓示に思えたのだ。今思えば、あのバイトがなければ、俺はハーバード大学かどこかに進学し、スーパーウルトラエリート街道まっしぐらだったはずだ。振り返れば振り返るほど、あのブラック居酒屋に腹が立ってきたのでとりあえず、訴訟を起こすことにする。逸失利益で5億円ぐらい貰われへんかな。
まあなんやかんやで何も考えずにとりあえずそれなりの大学を選んで試験を受けた。浪人した。当たり前である。授業中はほとんど寝ていたり、土曜の学校もほとんど行かなかったり、ライブハウス帰りに食べた亀王ラーメンにニンニクを入れすぎた次の日余りのニンニク臭に学校を休むなど、いかんせん優等生とは言えない生活をしていた俺に受かる大学などなかったのだ。厳密に言うと滑り止め的なセンター利用で受かっていた大学はあったのだが俺のささやかで浅ましいプライド(笑)がそれを許さず、浪人を選んだ。とりあえず親父には土下座をした。36連ツイン釘パンチをお見舞いされた。当時、弟が引きこもり自殺を仄めかす発言と書き置きがあったことから非常に荒れていた我が家にとってその時の俺の存在は正に目の上のたんこぶだっただろう。本当にごめん、親父。全てはあのブラック居酒屋が悪いんです。だから俺のことは恨まないでください。

ここまでつらつらと色々書いたが、日記じゃなくてただの自分語りになってしまった。noteが俺に隙を与えたのが悪い。noteは俺に対して簡単に隙を与えすぎるな。

話題は変わるが、俺はナヨナヨしたバンドが嫌いである。ナヨナヨというのは決して、見てくれがどうとかそういうことを言っているのではなく、その音楽での主張がナヨナヨしているバンドが嫌いだ。
ラブホだとか、セックスとか、タバコだとか、それらを仄めかすような言葉を以て、またはそんなMVを撮ってそんなもので「エモい」みたいな顔をして浸っているようなバンドが嫌いだ。お前らはそんなん歌って満足なんか。これは嫉妬ではない。絶対に嫉妬ではないのである。
それをお客さんに歌ってどうすんねん。どうなりたいねん。それが売れるからそうしてるっていうバンドも中にはいるのだろうが、それが売れるっていうのも気に食わない。あくまでこれは嫉妬ではない。
これは完全に俺の好みというか音楽性でしかないので、善悪を述べているわけではない。単純に嫌いというだけだ。MCでペダルトーンのコードを弾きながら、女の子に対してそれっぽいことを遠回しにそれっぽく熱く述べているバンドをしている奴は大概打ち上げではしょーもない酒を飲みしょーもない話をしている(ド偏見)。
大学生バンドを色々見てきたが、大学生なんて大半が知能指数5の猿(俺含め)なんだし、もっと素直にお前とセックスがしたい、等と分かりやすくしてほしい。ブラジャーのホックを外す時だけしか心の中が分からないのは怠慢である。もう少し頑張りましょう。
もっと串田アキラを見習ってGuts!!ガツガツ!と叫んで女だけではなく、山も海も食ってトリ•トリ•トリ•トリコ!!して欲しいものである。そうやって人を見下している俺は側から見るととんでもなく気持ちの悪い人間なのだろうが全ては今の俺を形作ったあのブラック居酒屋が悪いので俺のことは恨まないでください。

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