学校に関わる地域活動の組織構造をつかみたい その1

昨年度は中学校PTAの副会長を拝命し、まもなく退任となります。
これと言って何もしておりませんが、、
こうした立場を頂くと、もれなく他の関連団体の集まりに参加することになります。
そして退任後も他からお声がけを頂くのは世の常。
だからPTAの役員なぞ引き受けるべきでない!
ということを言いたいわけではありません。

自分の経営する会社という組織がありますが、
「他の組織はどうなってるのかな?」
と好奇心を持っています。
あわよくば、そこで得られた知見を経営に活かせないだろうか?と欲深なことを考えてしまいます。
もちろん逆もあります。
自分の知識なり経験なりが役に立つところを探したりします。
せっかく自分の時間を使うのであれば、何かプラスを生み出したいと思ってしまうんですよね。

会社はシンプル

会社は分かりやすいですね。
まず目的が超シンプル
「営利目的」
その目的のために、社長はじめとする経営者、部課長のような管理者、そして実行部隊となる従業員で構成されています。
いわゆるピラミッド型組織です。
世の中に会社に関するいろいろな組織論はあるものの、根本的にはピラミッド型以外にないと思います。
利益を上げるために、日々、それぞれの立場の人が創意工夫で、顧客に商品やサービスを提供し、その対価を頂いています。
顧客にそっぽを向かれ、利益を出せなければ、組織が存続できなくなります。
株式会社であれば出資者である株主に配当を出せなければ、経営者は交代となります。
各立場の人たちそれぞれに責任があり、責任を果たせなければ自分自身に何らかのデメリットが生じます。
反対に、良い成果を生み出せば、自分自身にリターンがあり、ポジティブに頑張ろうというインセンティブが働きます。

地域団体単体は会社と同じ?

PTAによって役職の違いは多少あるかもしれませんが、基本的には会長を責任者とする本部役員と役職を持たない一般会員で構成されています。
このあたりは会社と同じように思います。
目的は、一般的には、「保護者と教師が協力して子どもの成長をサポートすること」とされています。
素晴らしい目的です。
ではそのために何をすればよいのでしょうか?
会社にとっての顧客にあたるのが「子ども」だと思いますが、彼らがPTAに何か活動を求めたり、対価に相当するものを払うことはありませんが、成長というリターンは得られそうです。
ただ目には見えませんし、リターンが得られていても実感しにくいと思います。
ボランティアとはそういうものですね。自分への直接のリターンは求めない。
会社に比べて責任を果たさないことで生じるデメリットはあまりないのかなと思います。ただし長い目で見て、活動への参加仕方やパーソナリティでその人の信用が評価されてしまう可能性があります。プラスに働けばよいですが、それは何とも分からないため、みなさん、距離を置かれるのでしょう。
そのほうがフラットな状態が保てますからね。
そんな状況ですから目的に対して、何をするべきか?というところが会社に比べるとかなりぼやけてしまいます。
「保護者と教師が協力して子どもの成長をサポートすること」という目的そのものが割と抽象的ですからね。

次回も組織単体について考えていきたいと思います。


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