本音を伝えるのは相手のため

愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。


月に一度、社長面談を行っています。
当初は、理解ある社長として、社員との関係を深め、心理的安全性を、、
と思って始めました。
しかし、最近は趣が変わってきています。
もちろん社員の思っていることや、考えていることは話してもらうようにしています。
これはカウンセリングでもなければ、コーチングでもありません。
会社が掲げているビジョンを実現していくために、何をしてほしいのか、どうあってほしいのか、を伝えることが多くなってきました。

この変化の原因は、

  1. 会社のビジョンや理想がより明確になったきたこと

  2. 会社がリアルに成長してきていること

だと思います。
そうすると必然的に、社員個人に求める要求レベルも高まってしまいます。
以前なら
「まあ、いいよ」
で済ませていたものが、
「なぜそうなった? 今後はどうする?」
と思考パターンが変化しています。
ここに遅れがちな社員が出てきます。
なんとなくの指示に、なんとなくの対応で、のんびりと過ごすことが許容されなくなってきました。
これを是とするか非とするか。
私の立場で言えば「非」とせざるを得ません。
会社経営が成り立たなくなる可能性が高まるからです。
利益のない会社、成長のない会社は社員を豊かにすることができません。
どころか、倒産すれば、迷惑をかけてしまいます。

京セラの創業者 稲盛和夫さんは下記のように経営理念を掲げました。

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」

なあなあの対応は、その一瞬はよくても、積み重なっていけば、何の成長も貢献もない人生に繋がってしまいます。
私はその人のベストを尽くしてほしいと考えています。
ベストとは外れた行動に対しては、本音で指摘をするようにしています。
あまり言いたくはありませんが、言わなければその人が損をするからです。
私自身、できていないことなど山ほどありますが、他人が自分を見る目は的確なことが多いものです。
言い方、使う言葉はもちろん選びます。相手の尊厳は大切にします。だけど一度で理解してもらえるものではないため、繰り返し繰り返し伝えます。

私がビジネスで突き詰めたいことがあっても、私自身が突き詰めた行動をしなければ、私を上回るような行動を社員がすることはありません。
私も人に言うからには、自分もそのようにやり切らなくてはなりませんね。

私は今いる社員が引退するまで働いてもらえるのが理想だと思っています。
ただ道を変えたいとか、変えざるを得ない、といったことも当然ありえます。
そういったときに新天地で力を発揮できる人であってほしいと思うのです。
人生のどういった場面においても、人や世の中に貢献できることが人生にとって一番の幸福だと思います。
それができるかどうかは、今日一日の生き方の積み重ねですね。

それでは良い一日を!


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