ISO審査 外部の目
ISO14001認証とは
当社がISO14001の認証を受けて8年になる。
経営者の勉強会で金属加工の社長をされている大先輩から
「リサイクルの仕事しているならISO14001は必須だよ」
と言われて、それなら取得してみようと思い立ったのが始まりだ。
ISO14001とは
簡単に言えば、環境に配慮して企業活動を行っていることを国際的に認証されている、ということだ。
当初はコンサルタントの指導を受けながら、スタートし、毎年ドキドキしながら審査を受けてきた。それなりに費用もかかるが会社の社会的信用を高める効果はある。
審査はどのように行われるか?
まずは定められたルールに沿って書類が整備されているか、確認がある。
ルールの策定は会社ごとに定めているので、一律のものではないが、当社では産業廃棄物のマニフェストや契約書、浄化槽が法令通り清掃や点検されているか、といったことが重点的に見られる。
環境に関わる法令を遵守していることは必須だ。また法令は変更されたり、新しくできたりするので、法令をチェックするシステムが社内で機能していることも確認される。
書類を整備することは大切ではあるが、一言一句誤りがないか?とか重箱の隅をつつくようなことは、私の経験上はない。
もちろんあまりにも不備や不足が多くては不適合の烙印を押されるかもしれないが、普通にやっていれば、それほど厳格なものではないと思う。
経営者の考え方や実践は重要
審査の対象年度の中で、何をやってきて、今後どうしていこうかということは結構、重要だと思う。そこについてはかなりヒアリングされる。
「例年通りです」とか「特に変わりはありません」みたいな回答はかなり心証が悪いと思われる。
ISOがPDCAサイクルを通じて改善していくという考え方をしているため、特に問題がなかったからといって、何も動きがないのはマイナスだろう。
私自身は、いわゆる地球環境への負荷低減もさることながら、社内の労働環境の改善や安全性の向上など、社員の働きやすさをレベルアップすることが生産性の向上に直結すると考えている。そのために設備投資をしたり、社員のアイデアを取り入れたり、自分なりに積極的に取り組んでいるつもりでいるので、実践したことをアンサーしている。
毎月の会議で、PDCAの進捗確認し、資料として残している。審査には必要のない書類ではあるが、そういったものをお見せすることはプラス評価につながっていると思う。
外部の目
経営者として、自社を良くしたいと常々思っている。それは社員とも共有しているが、ともすると、経営者の独善に陥っている可能性もある。
私がオーナー社長なので、心配な部分ではある。
だがISO審査という機会を通じて、外部の方の目をいれることで多少なりとも客観的に見ることもできるし、審査の最後には審査員の方からのアドバイスを頂くことができる。
自分たちでは気が付かない指摘もあり、ありがたい機会だと思っている。
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