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中国語についての10の覚え書き

 世界の言葉あれこれ、その7です。

1. 世界で最も話されている言葉の一つ。世界最大の母語話者人口を誇る。国連公用語の一つ。

2. 日本人(≒日本語話者)にとっては、最も覚えやすい言語の一つ。このメリットを全く生かし切れていない日本の外語教育は、全く無能という他はない。英語だけが外語ではないのだ。

3. アルファベットばかり見ている世界にいて、たまに漢字を見ると、ちょっとほっとするという気持ちもある。

4. 事実上東アジア、東南アジアでは強い言葉ではある。日本語も中国語なしには考えられないし、漢字を使わないまでも、韓国語・ベトナム語も極めて大きな影響下にあることは言うまでもない。

5. それにしても中国古典の「三国志」をこれほどまでに愛する人々(=日本人)がいるというのは、その文化の底力を見せつけられる感じ。がっつり読んだことある人は少ないと思うけど。

もっとも、こっちも漫画とはいえ・・・

6. そういえば「偽中国語」ってのがある。日本語の感じでそれをそのまま中国語に乗せるとどんなになるか、というやつ。例えば、「頑張れ」は中国語では「加油」なのだけど、そこを「頑張」とやる。なんとなく雰囲気は察することができるけど、意味はちょっと違うし、でも面白い、みたいな感じ。ちなみに「面白」(い=日本語)は、中国語では「有趣」である。

7. 昔行ってた学校に、香港の女の子がいて、その時聞いた話からは「英語と中国語は文法が似ているから、中国人は英語がうまい」ということだったけど、今思えば、その子の英語はだいぶ、かなり、なまっていたと思う・・・

8. 文化の影響力、深さ、いろいろ考えると、中国文学は人類の至高の文明のひとつであると思う。対抗?できるのは、印哲、ギリシャローマの西洋古典、旧約聖書を含むオリエント学あたりかしら・・・・裾野も広ければ、目指すべき山もものすごく高い。

9. 一番上の写真。上海の魯迅公園で撮影したもの。パフォーマンスとかでもなく、ただひたすら漢詩を書いていたおじさんの写真。他にも何人も、こういう人がいた。すげーーーーと思いながら、じっと見つめていた。文明度が高すぎる。

10. 死ぬまでにどれくらいのこ豊穣なる海を味わえるのだろうか。ローマの賢人はfestina lenteと言ったけれど、そんなにのんびりもしてられないという気もしている。

<中国語といえばこの一冊>

残念ながら5月にお亡くなりになったけれど、こちらを紹介しておこう。

せめて、ここで取り上げられたくらいは読んでおきたいものです。

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