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【レシピ】かつお昆布だしを引きましょう!☆2つの作り方をご紹介します

和食の基本となる「出汁(だし)」
先月の「昆布だし」に続き、今回は「かつお昆布だし」を引いていきます。

普段、市販の昆布だしを使っていても、作り方・ポイントを押さえておくと、時間のある時、いざという時に、重宝しますよ。

昆布だし同様、「煮出し」「水出し」の2つの方法をご紹介します。

煮出し、 水出し

「煮出し」「水出し」の違いは、調理時間。
かつお節を加えているので、仕上がりの色は、ほとんど変わりません。
どちらも美味しいので、その時々によって、使い分けていきましょう。

このかつお昆布だしを使い、宮崎県の郷土料理でもある「冷や汁」を、
ご紹介しています。
しっかり冷やして頂く、暑い時の美味しい汁ものです。

冷や汁(宮崎郷土料理)


それでは、作っていきましょう!

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☆関連・おすすめレシピ


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☆ かつお昆布だし ☆


1)ゆっくり煮出してみましょう!

【 難易度 】★☆☆☆☆
【調理時間】約 50分

材料

【材料】

☆かつお昆布だし( 出来上がり量:約700ml ) 
        水      1000ml
        昆布      20g( 水に対して 2%が、目安 )
        かつお節    10g( 水に対して 1%が、目安 )

【作り方】

【ポイント】
☆ 急に出汁が必要になり、急いで準備したい時に便利         
    水に浸さず、すぐ加熱して、約 40分 + α で出来上がります       

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事前に、昆布を水に浸け、ふやかす必要はありません。
(ここで、1時間の時短)
コンロの、一番小さい火口で、一番弱いとろ火にかけます。
沸騰させることなく、40分程。
これで、昆布の旨みが、ぐぐっと引き出され、
かつお節を加え、旨みを出した後、濾したら、出来上がりです。


① しっかりと絞った濡れ布巾を用意する。
  さっと、昆布(20g)の表面を拭き、汚れなどを拭き取る。

濡れ布巾で、さっと、昆布の表面を拭く


② 鍋に、水(1000ml)と、表面をきれいにした昆布を入れて蓋をする。
  コンロの中で、一番小さい火口に置き、点火。
  一番小さい火加減(とろ火)で、沸騰させないようにして、
  約 30~40分、火にかける

鍋に、水と、昆布を入れる
蓋をして、コンロの中で、一番小さい火口に置く
とろ火にかけて、沸騰させないようにして、約 30~40分 火にかける


③ かつお節(10g)は、お茶・出汁用パックに入れておく。
  (濾した後に、片付けやすいです)

お茶・パックに入れたかつお節

もちろん、パックに入れなくても良いですが、
出汁を濾した後の処理がしやすいので、私は、いつも入れています。
ただ、ぎゅっぎゅと詰め込み過ぎてしまうと、
出汁の中で、かつお節が、ふわっと開かずに旨みが
十分に出ない場合があります。
ゆったりと、余裕のある感じで、パック袋に入れましょう。


④ とろ火にかけ、沸騰させないようにして、30~40分経過後、
  昆布
を取り出してから、強火にする。
  かつお節パック(10g分)を加えて、再沸騰したら、すぐ火を止める。
  そのまま、5~10 分程置き、かつお節の旨みを出す。

340分経過後の出汁の様子
昆布を取り出す
かつお節パックを加える再沸騰したら、すぐ火を止める
再沸騰したら、すぐ火を止める
そのまま、5~10 分程置き、かつお節の旨みを出す


➄ キッチンペーパーを敷いたザルに取り、濾す。
  自然と、だしが落ちるのを待つ。

キッチンペーパーを敷いたザルに取り、濾す

この時、かつお節の旨みを取ろうと、木べら等で、パックを押し潰すと、
かつお節の繊維を壊すことになり、雑味が、入ってしまいます。
ポタポタと、自然と落ちるのを待ちましょう。

煮出した、かつお昆布だし、出来上がり


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2)水出ししてみましょう!

【 難易度 】★☆☆☆☆
【調理時間】一晩冷蔵庫で寝かす + 火にかけて、約 5分

材料

【材料】

☆かつお昆布だし( 出来上がり量:約700ml ) 
        水      1000ml
        昆布      20g( 水に対して 2%が、目安 )
        かつお節    10g( 水に対して 1%が、目安 )

【作り方】

【ポイント】
☆ 前日から準備(水出し)し、当日は、10分程で出汁が引ける    

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前夜から、昆布を、水に浸けておく(水出しする)ことで、
当日「出汁を引く」時間を、短縮できます。


① しっかりと絞った濡れ布巾を用意する。
  さっと、昆布(20g)の表面を拭き、汚れなどを拭き取る。

濡れ布巾で、さっと、昆布の表面を拭く


② ホールに、水(1000ml)と、表面をきれいにした昆布を入れて
  ラップをする。
  冷蔵庫に入れて、一晩置き、水出しをする。

ボールに、水と昆布に入れる
ラップをして、冷蔵庫で一晩置き、水出しをする
一晩置いて、水出し後の様子


③ 鍋に、水出しした出汁を入れて火にかける。
  沸騰直前に、昆布を取り出してから、強火にする。
  ここで、アクが出ているようなら、取り除く。

鍋に、昆布ごと、水出しをした出汁を入れて、火にかける
沸騰直前
昆布を取り出してから、強火にする
ここで、アクが出ているようなら、取り除く

一晩、水に、昆布を浸けていることで、「煮出し」よりも、
アクが出やすいです
アク取りをすることで、雑味の少ない出汁になります


④ かつお節パック(10g分)を加えて、再沸騰したら、すぐ火を止める。
  そのまま、5~10 分程置き、かつお節の旨みを出す。

かつお節パックを加えて、再沸騰させる
再沸騰したら、すぐ火を止める
そのまま、5~10 分程置き、かつお節の旨みを出す


➄ キッチンペーパーを敷いたザルに、かつお昆布だしを取り、濾す。
  自然と、だしが落ちるのを待つ。

キッチンペーパーを敷いたザルに取り、濾す

煮出して作る時と、一緒です。
この時、かつお節の旨みを取ろうと、木べら等で、パックを押し潰すと、
かつお節の繊維を壊すことになり、雑味が、入ってしまいます。
ポタポタと、自然と落ちるのを待ちましょう。

水出しした、かつお昆布だし、出来上がり


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いかがでしたか?
2種類のかつお昆布だしの引き方、押さえておくと、とても便利ですよ。
是非、試してみて下さいね。

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