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ミラノのメトロでの思い出

かつてミラノで仕事をしていて
疲れ果てて自宅に戻る途中
メトロの駅で電車を待っていた。

夜遅かったからだろうか
駅にはそれほど人がいない。

わたしは仕事であったイライラを思い出し
あからさまに顔に出す。

そんなとき、反対側のホームに停まった電車の中から
こちらに手を振る人がいる。
そして大袈裟に笑顔を作るような身振りをした。

「笑わないと。」
そんな風に諭しながら
そのまま行ってしまった。

イタリアにいるとこういう心温まる瞬間がある。
知らない人にする小さなおせっかい
そんなイタリアがわたしは好きだ。


同じメトロで財布とパスポートを盗られそうになったことがある。
10代後半の女の子か。
運よく気づいて取り返したら"Scusa!"(ゴメン!)と言っていた笑

大変なこともたくさんあるけど
それでもなぜか愛おしいのがイタリアです^^

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