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3/9 下ハンポジションでより安全に、より速く、よりラクに走ることが出来る

■下ハンポジションについて考える

ロードバイクに実装されるドロップハンドル。
フラットバーと比べて色んなポジションを取ることができ、ロードバイクの性能を引き出す大事な部品の一つである。

だが、周りを見てみると、ドロップハンドルの下部分を握る下ハンポジションを使わない人が、ベテランを含めてとても多いことに驚く。
下ハンポジションには多くのメリットがあり、使わない手は無い。

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で、メリットって何?というところをまとめたみた。
これに加えて、下ハンを活用できるハンドルポジションの設定方法や下ハンポジションでのコツもまとめた。

■下ハンのメリット

①空気抵抗を低減できるので平地でラクに速く走れる
平地では空気抵抗との戦いとなる。下ハンポジションは、ハイパワーを出すには練習が必要だが、ミドルパワーまでは比較的容易に出せるので、中速域を長く維持するには最適なポジションである。
もちろん、ブラケットポジションでもそれは可能だが、下ハンポジションと同じぐらいのエアロにするためには肘を折りたたむような姿勢が必要で、長い時間維持するのはかなりキツイ。
下ハンなら下ハンを持つだけでエアロなのである。

②重心が下がるので車体が安定する
重心が下げて車体を安定させたい場面、それは横風時と下り。
ここ新潟市近郊では海が近いために風の強い日が多い。中でも自転車に最適な陽気である5月、南西の強烈な風が吹くことが多く、ツールド・カタールかよ!ってぐらいの砂嵐になることも。
こういう時、下ハンを持っているのとブラケットを持っているのとでは、風による煽られ方が全く違う。不要な事故を未然に防ぐことができる。

下りも然り。下りのコーナーでの安定度は比べ物にならない。
安全に下るためにも、レースで速く下る場合にも、下ハンポジションは大きな役割を果たす。

③下ハンダンシングに移行しやすい
これについては、レースシーンにおけるメリット。
下ハンを持ったダンシングは最大パワーを出せるフォーム。このため、ライバルのアタックがありそうな時に下ハンポジションになっていれば、アタックに素早く対応でき、スリップストリームにいち早く潜り込むことができる。
ゴールスプリントも同様。いつ掛け始めるかはライバルの動き次第となるが、瞬時に反応するためには下ハンポジションがマストである。

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■下ハンポジションの設定

下ハンポジションを使わない人ほど、ブラケットポジションの持ちやすさだけで、ハンドルをセットしてしまう人が多い。
だが、その方法では、下ハンポジションでラクに速く走れるセッティングは出来ない。

セッティングの基本は、以下が基本。
手順1:下ハンポジションを出す(ハンドル角度を決定。以後いじらない!)
手順2:ブラケットポジションを出す(ブラケットの位置のみ移動)

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ブラケットのポジションを出すために、ハンドル角度を変えるのはNG。ブラケットのポジションを出す際は、ブラケットのみを移動させるのが正解。

■下ハンテクニック

テクニックとまでは言わないかもしれないが、自分が実践していることをご紹介します。

下ハンポジション時の基本となるフォーム、まず腕は伸ばしましょう。下ハンを持つだけでエアロになるので、さらに肘を曲げてよりエアロにするのは必要に迫られた時だけ。肘を曲げることで僅かですが体力を消耗するし、骨で支えた方が俄然ラクです。
その際、胴体を肩甲骨に入れるイメージを持つとエアロ効果が高まります。

ペダリングに関しては、手をハンドルに優しく置くニュートラルポジションが基本
だが、これだけだと同じ筋肉を使い続けて消耗するので、
・下ハンを押し気味にして、後方寄りに引き足
・下ハンを引き気味にして、その腕に手繰り寄せるように引き足

を使うと長く下ハンポジションで速度をキープすることができます。

以上、下ハンについて書いてみましたが、下ハンポジションでより安全に、より速く、よりラクに走ることが出来ます。
あまり下ハンポジションを使わない人は是非チャレンジしてみて下さい。

■今日のエクササイズ

体重58.5kg CTL134 TSB-23

【3/8】朝活
1時間 227w 65Tss 811kj
夜活
48分 224w 51Tss 646kj

【3/9】
身体がひどく怠くて切り上げた。そんな日もある。
18分208w 16Tss 223kj

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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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