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YMO散会狂騒曲  By ALAO YOKOGI

1983年、世界的に有名になっていたYMO(イエローマジックオーケストラ)が突然解散(散開)するにあたり、映画プロパガンダが作られた。そのなかでヒロインに、当時売れっ子モデルだった安珠、ANJU(現在写真家)が、抜てきされた。
同じころ残間里江子が平凡社から、FREEという女性誌を創刊していた。そこで、散開記念としてグラビアを作ることにした。アイデアは安珠と一緒に考えた。セットの桜はテレビの小道具で、格安に値切った。日の丸や、YMOの旗は、すべて手作りだ。新人類という言葉が懐かしい。

プロパガンダ』(A Y.M.O. FILM PROPAGANDA)は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)主演の日本映画1984年製作。

1983年12月に散開したYMOの散開コンサートを素材として製作された映画で、12月12日12月13日のライヴ映像と翌1984年に撮影された映画の部分から構成されている。

PHOTOGRAPHER/YOKOGI ALAO TEXT/ANJU HAIR MAKE/SHIMADA CHIAKI
STYLIST/KOISO MADAKO MODES /YMO/TAKAHASHI YUKIHIRO/ SAKAMOTO RYUICHI/HOSONO HARUOMI  
ANJU KYUYU WADA

Takahashi Yukihiro この写真は不思議なピントの合い方をしている。大型カメラ4X5リンホフテヒニカを使用し、アオリを利用している。ピントを斜めに合せることができる。
Ryuichi Sakamoto タングステンタイプフィルムを、ストロボで撮るとこのような色になる。色温度の違いだ。ハッセルブラッドで撮ると、枠に▲のノッチが入る。目を見ると、傘ディフューズの他、スポットライトを4灯使い、漫画のようなキラキラキャッチライトをいれている。
Haruomi Hosono ストロボだが、全てスポットライトで撮影している。6,7灯は使用している。
Anju &  Kyuyu Wada 雑誌では、デイライトで撮ったほうを使用している。これはタングステンタイプで撮ったほう。影を見るとメインは左側からスポットライトを使用していることがわかる。右側から弱くスポットを補助光として打っている。

カメラは4x5のテヒニカで、レンズは―シュナイダーの135mmとフジノンの150mmを使用している。正方形の写真は、ハッセルブラッド500CM プラナー80mmF2.8 フィルムはコダックエクタクロームプロフェッショナル。スタジオは、今のヒルズのところにあった六本木スタジオの地下スタジオ。さして広いスタジオではないが、壁が全面黒いスタジオで、光がまわりすぎずシャープに写る。ブルー傾向にころんでいる写真は、タングステンタイプをストロボで撮っている。ケルビンの違いで色彩が変わる。かつては現在ほど色彩が自在にコントロールできるわけではないので、さまざまな工夫をして写真を撮った。

*写真をクリックすると若干大きくなります。


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