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【2017年6月】ジヴェルニー村で迷子になる。パリ1人旅で最大で最高のハプニング

これまでのパリ滞在で起こった出来事やハプニング、感動した経験をご紹介します。

2016年は7月に仕事で、11月に娘と2人で渡仏しましたが「自由にパリを歩き、自由に食べたい」衝動を止められず、翌年の2017年、6月の誕生日をパリで1人で過ごす。

この年から恒例の「アラカン女子、パリで1人、誕生日を過ごす」の始まり。

サン=ラザール駅から電車に乗ってジヴェルニーへ

チケット窓口は、英語が通じます。
そちらも自信がなければ、翻訳機の画面を見せる手もあります。

最寄駅のヴェルノン駅からジヴェルニー行のバス、モネの家と庭園の入り口までは人の波と一緒に行けば簡単です。

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ただ、帰りはみなさん、自由。
戻る時間もまちまち・・・

と言う事は、帰りは私、1人なのです!!!!!

ジヴェルニー村のcaféで

モネの家と庭園の周辺には、数は少ないのですが、caféやレストランがあります。

特別変わったメニューはありませんが、2時間に1本のヴェルノン駅までのシャトルバスを待つまで「睡蓮の池」の余韻を楽しみます。

●シャトルバス時刻表 https://www.sngo.fr/fr/horaires-timetables/79

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バス出発時間まであと30分

普通の紅茶と共に、そこそこ食べ応えのあるキッシュを食べながら、SNSにアップなどしつつ…

気づくと「バス出発時刻の30分前」

走れ!私!

ジヴェルニー村をバス乗り場まで走る!

走るほどに人が居なくなる。

方向音痴全開!逆に走っていたようです(多分)

もう、乗り遅れは覚悟しました。

バスの乗り場が分からない。

人が誰もいない。

完全に1人ぼっち。

迷子です!

WI-FIがあるのだからGoogleマップを見る。

「現在地は分かるが、バス乗り場の表示がない」

ジヴェルニー村で迷子です。

そして、だれもいない。

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村のマダム発見!!!!

Googleマップを頼りに建物がありそうな道をひたすら歩く。
人の気配はないが、きっと誰かに出会える。

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村のマダムに出会う。

全力で近寄り、「ぼんじゅーる」

すがる思いで話しかける。

マダムは、どこからどう見てもフランス語が話せないであろう、切羽詰まった感満載のアジア人(私)に驚き、

「Non、non」(ほぼ、しっ、しっに近い)

マダム、お願い、行かないで!!

私:「びゅす、びゅす」

(バスに乗りたい、バス停はどこ?と聞いているつもり)

マダム:「Non、non!」

面倒なアジア人、早く立ち去れ!(心の声)


「びゅす」が通じない

お願い、わかって!!
ここはもう、なりふり構わず言ってみる。

私:「ぶす」

マダムの表情が変わった。「ぶす」が通じた!

「ぶす」バンザイ!!!!

マダム:「あ、バス乗り場ね!あの道を右に曲がってそれから下るのよ」

とフランス語は分からないけれど、ジェスチャーでわかった。

これ以上ないほどの笑顔で

「Merci、Merci、Merci.」

マダムも最後は笑顔で「気を付けてね」(と言ったと思う)

ありがとう。マダム、御恩は一生忘れません。

バス乗り場到着

駅までのシャトルバスは、たった5分前に出発したばかり。

この迷子劇?実は30分だった。

バス乗り場に着くと人がいる。嬉しい!
待っていればバスが来る幸せ!!

1時間55分後のバスを待つ人。

欧米人の女性2人組は、余裕の表情で語らっている。
時間におおらかです。

数分後、韓国人の若い女性2人組がバス乗り場にやってきた。

「バスは5分前に出発したのよ、後、1時間55分待つわよ」

仲間意識なのか「一緒に待ちましょうね」の心境なのか、細切れの英語で話しかけてみる。

若いって素晴らしい!

次のバスの時刻を知り、2人の韓国人女性は、バス乗り場近くにワゴン車を止めていた男性に向かって走って行った。

どうやら「駅まで送ってほしい」と交渉したらしい。
バス料金と同じ1人5€で

そして、私に駆け寄り「オンニはどうする?」と聞かれる。

乗ります!!

若いって素晴らしい!!

車内の会話

運転手に5€支払い、後部座席に3人で乗り込む。

「オンニは電車の時間、間に合う?私達ギリギリなの」

「any timeで買ったから大丈夫」

「なるほど、そんな買い方もあるんだね」

「来月、福岡に行くの。去年は東京に行った。」

「日本が好きでありがとう。」

ヴェルノン駅に無事到着。
あとはパリ行きの電車を待つだけ。

乗車するとホッとして眠くなる。
が、危険なのでSNSに興じながら時間を過ごす。

電車の中で眠れる日本って素晴らしい‼︎
サンラザール駅に到着。

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駅近くのcafeでひとやすみ。
パリの街にホッとするなんて笑える。

最後に

パリ1人旅を始めた年のハプニングですが、見知らぬ人に助けられ、つたないながらも言葉を交わす。

語学が堪能ならもう少しスムーズだったかもしれません。
語学習得は本当に大切です。

ただ、それ以上に「伝えたい」気持ちがあれば伝わるのだと思います。

訪れた国で見知らぬ人たちから受けた優しさは、本当に心に染みます。

日本で困っている外国からの観光客には、つたないながらもアシストする事で御恩返しになるのではと勝手に思っています。

お役に立てましたらサポートをお願いします。 これからも喜んで頂けるように精一杯頑張ります。