見出し画像

同人アンソロジーへの道のり3(原稿編集)

執筆者さまの原稿を拝受してから、入稿までの原稿編集作業編です。
自分は発行まで半年以上あったので月1くらいで定期連絡を行っており、ちょうど1ヶ月前くらいにあたる連絡時に締切日のアナウンスをしました。

早い方はもうそのあたりから原稿を送付してくださったので、原稿を確認していきます。
原稿チェックを行わない方(事前に聞いておくのがベターだと思います)は、チェックの項目はすっとばして大丈夫ですが、サイズと解像度だけはチェックしておいたほうがいいと思います。
設定通りで描いてくださっていても、出力する際に解像度を低くしたままだったなどありえます。

(※メモ:)は、自分へのメモとして書いています。


使用する編集ソフト

まずは受け取った原稿をどんなソフトで編集するの?について。
他のいわゆるDTPソフト(Photoshop/Illustrator/InDesignなど)を扱えない私は、自分が漫画原稿を作るということもあり、クリスタEXを購入していたので、全ての編集作業をクリスタで行いました。

以下、編集ソフトはクリスタ前提で書いていきます。
2022年時点で、PDFもそのまま読み込みができるようになっています。
※EXのみの機能で、PROでは利用できないとのこと
参考↓

原稿を受け取ったら

ファイル形式の確認

受け取る原稿の形式は決めてあるはずなので、確かにその形式のファイルであるかを確認する。
受け取ったファイルの拡張子を見ればわかると思いますが、もしもファイル形式を表示させていないようなPCの設定だったりしたなら【ファイル形式 表示】とかで検索してみてください。

今回、自分が執筆者さまより拝受した原稿は
・漫画、イラスト→PSD形式
・小説→テキストまたはword形式
・表紙→clip形式
※表紙は、イラストをお願いしてタイトル文字などのデザイン編集は自分が行ったので、同じソフトだったということもありクリスタの編集形式でいただきました
※小説はPDF形式でいただくほうが確実だと思います。
(wordのバージョンや変換の際のミスなどが起きると大変なので)

受領連絡

まずはざっとファイル形式が合っていて開けることくらいの確認をしたら、すぐに「無事に貴方さまの原稿を受け取りました」の連絡をします。
(内容チェックがすぐできる場合はしてからでも(最低でも1〜2日以内)大丈夫かもしれませんが、まずは受け取り連絡:フォームの内容が間違いなく届いていますよ、を伝えることが大事だと思っています)
原稿チェックをしたのち改めてご連絡を差し上げる旨を添えるくらいの、取り急ぎの返信で大丈夫です。

この連絡をもって、執筆者さまは「脱稿(印刷所の不備連絡待ち)!」状態になれるわけです。

原稿のチェック

原稿が届いた!歓喜!!
気持ち的にはここが本当に幸せ有頂天でしたが、自分だけ喜んで終わりではないのです。この感動を形にして是非ともシェアするのだ!と突き進みます。

漫画・イラスト原稿

1. サイズ・解像度は合っているか

実際にファイルを開いて確認します。(ファイルをクリックすれば対応するソフトが勝手に開くはずですが、右クリック→クリスタを選択)
ファイルを開くと上部に情報が書いてあります。
「ファイルタイトル(サイズ:□□X△△ px 解像度:◯◯dpi 表示の縮小率:〜%)」こんな感じ↓↓↓

B5サイズをA5に縮小(大→小)などは可能なので、まずは慌てず解像度の確認をする。

2. 事前にいただいていた/お願いしていた内容と合っているか

ページの抜けはないか
→何ページの作品になるか事前に伺っていた枚数と照らし合わせる

ページの順番は合っているか
→ごくたまにファイルを一枚一枚名前をつけて書き出す方がいらっしゃるそうで、一応確認する

「タイトル」「作者名」が入っているか
→今回は原稿の初めのページに「タイトル」と「作者名」を、最後のページに「終わりマーク」をとお願いしていたので、確認する

3. 実際の印刷で不備のある箇所はないか

漫画原稿だと、クリスタ先生には外側から→断ち落とし、仕上がり枠、基本枠の3枠があります。

外側から大雑把に、ぬりたしの枠(ここまで描く)、実際に印刷される最大枠、ノドにかかっても絶対見切れない枠、という認識でいいかなと思います。

ぬりたし線まできちんと絵柄が描かれているか
(ベタやトーンなど均一感のあるものなど特に。トーンのモアレなども、つい個人的にはみてしまいました)

セリフが切れてしまうところはないか
(まずは裁断する線の内側に全て収まっているか→ノド側(本を閉じる側)は特に読みづらいギリギリの配置ではないか)

・年齢制限などがある場合は修正は十分か

※ノド側の文字の見えにくさなどは印刷してみるとすごくわかります。
「ファイル」→「印刷設定」
印刷サイズ:実寸
出力イメージの出力範囲:トンボの断ち落としまで

小説原稿

1. ページサイズが合っているか

PDFはページサイズを確認する。
mac:プレビューで開く→ツール→インスペクタを表示
windows:ファイル→プロパティ→概要タブにあります
Adobe Acrobat Readerを使用するならカーソルを合わせるだけで表示されるとかの記事もみました。
【pdf ページサイズ確認】などで検索してみてください。

ページサイズの変更を行う場合の参考↓↓↓

https://www.adobe.com/jp/acrobat/resources/resize-pdf.html


2. フォントの埋め込みがされているか

使用しているOSに限らず、Adobe Readerで開き、プロパティ→フォントのタブを開き、「埋め込みサブセット」などと表示されていればOK。

書き出す時に埋め込み設定をしているかどうかなので、今回テキストまたはwordファイルでいただいた自分は、そこからpdfにした最終原稿を確認していただいた。(お手間をとらせてしまい申し訳なかったな…)

ページ数を入力するのに、pdfファイルでいただいてしまうと編集できないと思っていたのです。
結局pdfにする→クリスタで読み込む→一括でページ数を振るという作業だったので、最初からpdfでいただける方にはその方が安心だったと思う
反省。

3. ページの抜けがないか/順番が合っているか

こちらも大体が一括変換されると思うのでまずないだろうと思いつつも、途中に画像ファイル(PSD)などを差し込みたいなどある場合もありますので。

4. その他

事前にどれだけ原稿のチェックを希望されるかを伺っていたなら、それに従ってみていきます。
※小説の基本ルールは個性として受け取る旨を伝え、誤字脱字衍字チェックなどは希望を伺うのがいいと思います。人によっては(伝え方もあると思いますが)、されたくないと感じる方もいると思います。
項目は、参考までに以前の記事の最後に触れています。

共通事項

基本的には、漫画イラスト/小説に限らず、私は絶対印刷します。
まず画面上で目を凝らすのは大前提ですが、どれだけ見ても印刷物を見ると何か見つけるんですよね…!
あと単純に紙で読みたい欲がありまして。ペンですぐメモできるし。

家にプリンターがある前提ですが、小説はページ数が多かったのでまずはA4用紙に8枚分入るように印刷をして、修正などの確認まで済んだら最終的には印刷サイズと同じサイズで通しで印刷して確認しました。
(まず自分一人だけの極厚同人誌ができあがるので気分も最高です)

不備/不備なし連絡

原稿の確認ができたら、執筆者さまそれぞれに「不備/不備なし」のご連絡をします。
この際に、感想いらんて方以外には本文の感想をお伝えしています。
読んだ瞬間の感動をリアルタイムで伝えられる幸せ。※感想書くの苦手な方は、一つ前の記事の依頼文の例をご覧になってみてくださいね。

不備の直しや、献本受け取りに関しても原稿提出フォームで伺っていたので、その詳細を詰めるなど、最終的な受け渡しについても決定します。

この連絡をもって、執筆者さまは無事に「完全脱稿!」状態になり、本が届くのを待つだけになります。

報連相、大事です

クリスタで読み込む

不備の確認を終え、完全原稿が揃った状態でいよいよ最終の、入稿用の原稿を作る作業に入ります。
ここが主催のメイン業務になるのかなと思います。(揃ってなくても設定だけしておける)
※すでに順番を決めている状態だったなら、一気にこの作業に飛んで原稿の不備も一緒に確認してもOK

拝受した原稿以外の、本文に必要な目次や差し込みページ(調整ページ)、あとがきや奥付けなどを含めて全体のレイアウトを決めます。
もちろん、表紙(カバー)も同時進行です。印刷所さんによっては特殊印刷だけ締切が早かったりするので先に片付ける必要があるかも。要確認!

で、どうやって読み込むのが正解なんだ?と、そもそもクリスタを使いこなせていなくて不安すぎたので、その部分を記録しておきたい。

クリスタで読み込む時に、まず印刷するコミック設定をする。
今回は「A5の無線綴じの本を作りたい」
(※メモ:一冊の本として一括でノンブルをつけられるのだけど、PDFを読み込むと1つのコミックファイルを作ってしまうため、今回は執筆者さまごとにコミックファイルを作った。人数が多いとしんどいかも。あと擬似小口染めしたい時も。ページ数の設定注意!)

1.コミックファイルを設定する

ファイル→作品の用途は「コミック」を選択→ファイル名と保存先を指定
(※メモ:ここ結構スルーしがちで、どこに保存されたんだ?てなるので注意)
→プリセットから「A5版 モノクロ(600dpi)」を選択

2.漫画原稿設定を決める

製本(仕上がり)サイズ:
→幅と高さ:合っているか確認(右側にA5判と出ているか)
→断ち落とし幅:印刷所の指定に合わせる(いじらないと5mm)
→解像度:600dpiになっているか確認
→基本表現色:モノクロ(もしグレースケールで提出される方がいるかあやふやならグレースケールにしておいたほうがいいかも)
→基本線数:60.00でいいかと
テンプレート:次回も同じ設定を使いたいならチェック
同人誌用設定:不備があれば設定のここが変だよと言ってくれるのでチェックしてもどちらでもOK
複数ページ:チェックし、ページ数を入力する(正確にわかってなかったらとりあえずの数でOK)
全体を一括で管理してしまうか、執筆者さまごとに分けるか、やりやすいほうを選ぶ(自分は分けた)
表紙:表紙も含めたファイルにする場合はチェック
→解像度:350dpi(カラーの場合)
→表示基本色:カラー
→用紙色:白
→表紙の構成:表表紙(表1)と裏表紙(表4)のデザインによって選択する
 繋がるようなデザインにするなら、背幅の指定をする
作品情報・ノンブル:作品名や作者名ごとのページ番号を入れたければチェック
ノンブル:表紙を入れるなら1から、本文のみなら3からなど、設定する
通しで入れられるこのノンブル機能本当にありがたい。執筆者さまごとにコミックを分ける場合でも、こちらの開始番号を指定すればOK
色・位置・枠線からの距離・フォントなど好きに指定する。
隠しノンブル:こちらを指定すれば、ノド側の見えないところにひっそり入れてくれる
タイムラプスの記録:しない(チェック外す)
右上の「保存」ボタンを押す

表紙(カバー)や遊び紙への印刷など、特殊な印刷(箔押しや白印刷etc)をする場合は、印刷所さんのテンプレートを使用して、個別に作成するのが確実だと思います。→最終的に指定のレイヤー分けなどを残した単体のpsdファイルを作成し、入稿すればOK。
(特殊印刷がしたくて本作ってるようなものなので、頭抱えるけどめちゃくちゃ楽しい作業。表紙のイラストを描いてくださった方にも、この部分だけレイヤー分けてください!とか事前の指示がとても細かくなってしまい、本当に感謝…!)

3.ファイルを読み込む

・psdファイル

設定したコミックファイルをペイントで開いている状態で「ファイル」→「読み込み」→「一括読み込み」→読み込む複数ファイルを選択→OK
(→開始ページの設定・ラスター/下書きレイヤーにするかどうか選択)

この読み込みをした時点で、実は勝手に原稿サイズに合わせて拡大/縮小される。(おそらく。原稿サイズ大きくて縮小しなきゃなと思ってた方の原稿のトンボが合ったので体験談です)※有識者の方、間違っていたら教えてください!
なので、個人的にトンボは残した状態で書き出してもらった原稿をいただくのが安心かもと思いました。

読み込んだら、ノンブルがベタなどとかぶってしまうページは、手書きや隠しノンブルを入れるなど、印刷所さんにページ数がわかるようにする。
その他は「4.確認する」へ↓↓↓

・PDFファイル(新たなコミックファイルが作られる)

InDesignなどが扱えてPDFとして編集して入稿できるなら、文字原稿はむしろそちらのが絶対にいいです。(DTPソフトを扱える方がこの記事を読まれるとも思いませんが…)
※PDFにページ番号をふりたいだけの場合、そのまま【PDF ページ番号 無料】なんかで検索すれば無料でもできるソフトがありそうです。

PDFデータもPSDにして一括でクリスタ管理したかったり、装飾など足したい場合はこちらの方法。
ただ、PDFをクリスタで読み込むとでベクターの文字データがラスター化されて変化(ボケる?)してしまうというデメリットもあるので、読み込んだデータのチェックはかなり細かく見ていきます。

「ファイル」→「開く」→PDFファイルを選択
「ページ管理フォルダの作成」ウィンドウが出る
ファイルの作成場所やファイル名などを指定して、「OK」を押す
「PDFフォーマット変換」のウィンドウが出る
プリセット(ここがそのまま解像度の値になる):600dpi
入力解像度:上記と同じ値が入力される
綴じる位置:左右指定(※コミックや縦書きの小説などは通常右綴じ)
開始ページ:左右指定

単独のコミックファイルが作られるので、個別ファイルを大元のコミックファイルにコピー/移動するか、漫画原稿と同じコミック設定にする必要がある。

同じコミック設定にする↓↓↓

「ページ管理」→「作品基本設定を変更」→ウィンドウが開く
※メモ:単位をmmにしておく
左側のキャンバスをとりあえずスルーして下の「漫画原稿設定」にチェックし、ノンブル(ページ数)以外の値関連を上記で設定したコミックファイルと同じ設定にする。
仕上がりサイズ:A5判を選択(すると勝手に幅や高さの値も変わる。※メモ:そもそもA5で原稿作ってもらっていたので変わらないことを確認した)

・枠線やトンボがついた文字原稿が表示されるのを確認。(※メモ:内枠内に全て収まっているのが理想)
・飾り枠やノンブル、擬似小口染めなどの文字以外の部分の装飾をする。
・拡大して、明朝体の横線など線が消えてしまっている箇所がないかチェックする。(フォントによって結構ギリギリの細さ。量が膨大でInDesign勉強しようかなと思った。できてないけど)

4.確認する

漫画/イラスト原稿、小説原稿ともに、本文以外のページもどこに差し込むかなど全体レイアウトに沿って読み込まれたファイルの目前にいる状態。
(原稿としての不備はもう確認済みの前提で)
・左右見開きが合っているか
・ノンブルが合っているか(されているか)
・執筆者さまの順番は合っているか
少しでも、(あれ?これって◯◯でいいんだっけ?)など違和感を感じる部分がある場合は確認する。

クリスタで書き出す

1.「ファイル」→「複数ページ書き出し」→「一括書き出し」

2.詳細ウィンドウが出る

書き出し先のフォルダー:指定する
ファイル形式:.psd(Photoshopドキュメント)
画像を統合して書き出す:本文ならチェックを入れる(表紙の特殊印刷などでレイヤーが必要な場合はチェックしない)
テキストをファイルに書き出す:チェックしない
名前:ファイル名をつける(半角英数で何か入れる)
ページ範囲:指定する(すべてor表紙のみor本文のみ)
見開きページを分けて書き出す:チェックする
→「保存」を押す

3.psd 書き出し設定のウィンドウ

最終的に、入稿する印刷所さんの形式に則って書き出す必要があるので、「入稿時の注意」などのページは細かくチェックする。

Photoshopファイル設定:「[背景]として出力する」にチェックを入れる
出力イメージ:「トンボ」「テキスト」「ノンブル」にチェックを入れる
※印刷所によってはトンボはいらないかも
出力範囲:ページ全体orトンボの断ち落としまで
※印刷所さんで特にソフトでの指定がなければ全体でOKかと

カラー
・表紙やカバーなどのカラー原稿の場合
表現色:「CMYKカラー」を選択
※特殊なRBG印刷入稿とかでない限り
色の詳細設定:特にいじらない
ICCプロファイルの埋め込み:チェックする

・本文などのモノクロ原稿の場合
表現色:「グレースケール」or「モノクロ2階調」
色の詳細設定:特にいじらない
※漫画原稿に触れない方など、不安ならグレースケールにしておくほうがいいかもです
ICCプロファイルの埋め込み:チェックしない

出力サイズ:「元データからの拡張率」を選択し、100%にする
拡大縮小時の処理:どちらでも拡大縮小しないなら変わらないのではと思いつつ、以下を選択した
カラーは「イラスト向き」
本文は「コミック向き」
ラスタライズ:100%なら「高速」でも「品質優先」でもどちらでも問題ない(※メモ:なんとなく品質優先にした)
→「OK」を押す

※(閾値)と(トーン化)の違い↓↓↓


4.ファイル名など

入稿時のお約束も、印刷所さんの入稿ページをよくよんでその通りにします。
ファイル名は「半角英数のみ」とか「ページ数とファイル名を合わせる」とか「通し番号順である」などなどあるので、ファイル名の通りの原稿がファイルに収まっているか確認する。

最終チェック

執筆者さまと自分の本文原稿以外の原稿も仕上げ、通しで1冊の本に収録されるページが揃っているか確認。
今回はこんな感じ↓↓↓
・表紙(&カバー)
・遊び紙
・目次
(・執筆者さまごとの表紙)
・各執筆者さまの本文
(・差し込みページ)
・コメントカット
・あとがき
・奥付け

全ての最終入稿原稿ができたら、psdファイルを全て開いて通しで確認する。
ここでは流石に印刷まではしなかったのだけど、フルカラーの表紙とカバーは最後にもう一度して、ちゃんと確認すればよかったなと思いました…。

入稿

特殊印刷だったのもあり、今回は
・カバー用
・表紙用
・遊び紙用
上記レイヤー分けを残した単独psdファイル3つと
・本文用ファイル(ページ数の名前がつけられ順番に並んでいる全ページのpsdファイルが収納)
の4つのファイルをさらに1つのファイル(ファイル名:本のタイトルを半角英数時)にまとめ、それをzip圧縮して入稿。

入稿作業は本当に「ただファイルを送信するだけ」なんですよね。
すごい世の中だなぁ〜〜〜。(生原稿の思い出が走馬灯)
ここに至るまでの確認作業がほんっっっっっっとうに要で丁寧にやらなきゃなところなんです。
乗り切った皆さま、本当にお疲れ様でした。
おめでとうございます!!

!!!!!!祝・脱稿!!!!!!

次の準備

…が、入稿したら終わり!ではないのです。
とはいえ、(不備がなければ)ブツが出来上がるというのは何より一番の重要事項なので、本当にお疲れ様です!!

これ以降は、最低限やることと、余裕があればやるに越したことはないことに分けて羅列しておきます。

絶対やること

謝礼(献本など)の準備<最重要>
・イベントに参加するならそのイベント準備(申し込み/価格設定/搬入etc)
・通販するならその準備(どこ/何部/価格設定/搬入/サンプルページetc)
・最低限の告知(サンプル&頒布情報記載)

やっておいたらいいかもなこと

・その他告知(サイト作成/イベント会社様のページにバナー申請/SNSでのカウントダウンetc)
・ノベルティを作成する予定なら(本と同時にやっているとは思うけど)、原稿作成→入稿

あとなにかあるかな…?
このあたりはアンソロに限らず、普段やっておられるであろう頒布の諸々と同じなのかなと思います。
でも自分だけの作品ではないので、この素敵な作品を多くの方へ届けたい〜!と思うと、自然いつもより告知作業(手段)が増えるかなと思います。

SNSなどの告知で気をつけたいこと

とにかく、執筆者さまの差をつけないこと。
かいていただいたページ数などによって感想量なんかはもちろん異なると思いますが、告知文の量や回数、この方には反応するけどこの方にはしていない、みたいなことにならないようにする。
なるべくこまめにチェックするか、できそうにないならとにかくまとめた(サイトやサンプルページなど)公開ページのURLを貼り付けることにするなど、周りからみて差が見えないように気をつけていました。
まぁどんなに気をつけていても、相手の受け取り方次第みたいなところはあるのですが…。

マニュアル参考

印刷所さんのマニュアル

お願いする印刷所さんの原稿作成マニュアルやチェックすべき点などのページは、原稿に慣れていても一度は読んでおいたほうがいいと思います。

クリスタ画面の画像あり↓↓↓


参考サイト様たち

大感謝です。
先人の経験や知恵を賜ったおかげで、無事に発行することができました。

余談(装丁)

アンソロ全体のレイアウト(主に装丁)で、何か特別に個人誌と違うことした?と聞かれたので、いくつか。

・執筆者さま一人一人のロゴ(マーク)を作った→もくじページなどに使用
・今どなたのページなのかがわかるように、ノンブルの横に作った執筆者さまマークを添えた(ノンブル横に小さいイラストが描いてあるの大好き)
・アンソロだからというわけではないけど、裏表紙(表4)に執筆者さまの名前を全員分載せ、箔押しを使わずにキラキラ演出をした(透明カバーにホログラムPP)

透明カバーは丈夫な感じになるので、搬入時などの影響にも少し安心感がありましたし、保存にもいいと個人的に思いました。(印刷ズレ問題はありますが…そこはデザイン次第でなんとか)
次回はニス塗りを駆使して手触りにこだわりたい!
装丁のお話は大好きなので、是非みなさまそんな記事をどんどん公開してください〜!

さいごに

アンソロ主催は大変だけど、やっぱり自分一人じゃ味わえない感動がありました。

愛の詰まった素晴らしい御本が一冊でも多くこの世に生まれますように!
貴方さまの無事の成功をお祈り申し上げます。

もし何かここのところ詳しく、など取り上げてほしい内容がありましたらお気軽にコメントなどくださいませ!
長文を読んでいただき、ありがとうございました!
貴方の同人ライフに幸あれ🙏


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?