授業への興味は最初の数分で決まる
ワクワク感を高めよう
大学の授業って、途中でドロップすることも可能です。
学生にしてみたら、面白くないから、授業を受けないということですね。
大学って、どういう訳か1回目の授業は出なくてもいいなんていう「空気」が支配していませんか。
その空気に乗って、ガイダンスと称して短時間で授業を終える先生もよく目にします。
私はそういった空気は嫌いですから、1回目から意義のある授業をします。
そうはいっても、冒頭から講義を始めるなんて無粋なコトはしません。
最初の授業で大切にしていることは、15回の授業を受け続けるマインドセットをつくることです。
前回も話しましたが、私の授業は1年生が7割です。
いくら勉強嫌いが多くても、新しい環境にワクワク、ドキドキしていることでしょう。
そのワクワク、ドキドキを高めることで、授業への興味・関心を引き出すことができます。
これは少人数であっても、多人数であっても同じことです。
最初の数分間で興味を惹きつけるには
そこで効果的だったのがオープニング動画です。
とはいっても、自分で映像を撮ったり編集することなんてできません。
「経営史」なんて過去の出来事を扱いますから、簡単に撮影なんてできませんね。
そこで、あるソフトの自動再生機能を使いました。
そのソフトとはPrezi です。
あの、ぐぃーんと文字や画像が大きくなったり、小さくなったり、回転したりするプレゼンソフトです。
ただプレゼンソフトを自動再生しているだけなのですが、
これから学習する企業家の映像や、時代背景となる画像などが次々と表示され、それが、ぐぃーんと大きくなったり、入れ替わったりと、その様子がアニメーションのように見えるのです。
BGMには、バックトゥザフューチャーのテーマを流して、ワクワク感を高めました。
(実際の映像は著作権の問題もあってここで見せることはできません)
さて、授業が終わって学生に感想を聞いてみました。
そんな大たことのない動画でも、「動画を見て圧倒された」とか「どんな授業になるのか期待を持った」という感想がありました。
授業が終わっても、ワクワクする印象を残すことができたのです。
別にPreziでなくて、パワーポイントでも簡単にできます。
つくったスライドにBGMをつけて自動再生すればいいだけです。
ぜひやってみてください。
ポジティブな気持ちで授業を受けてもらおう
大切なのは最初の数分間です。
そこで、ざわざわしている学生を「うるさい」と注意したり、
小難しい授業の内容を話したら、一気に興味が失せます。
むしろ、そんな先生には良い印象を持つことはできません。
ところが、最初に動画を流せば、学生たちは静かになり注目をします。
そして、これから何が起こるのかというワクワク感を持つようになります。
多人数授業では学生が静かになる上に、授業に集中するので、特に効果的です。
学生たちがポジティブな気持ちで、最初の授業を受けられるようにすることで、今後の授業でのアクティブラーニングの展開が楽になります。
アクティブラーニングでは授業のオープニングが肝心です。
第1回目の授業デザイン
(1)オープニング動画
(2)席替え・グループ編成
(3)Good&News
(4)今日のマインドセット
(5)自己紹介
(6)成績評価について
(7)学習の進め方
(8)受講のルール
(9)マインドセット
(10)リフレクション
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