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#つらつら
オセロをひっくり返してくれる人
先週、友人と立ち飲み屋さんで飲んでいたら、隣にいた知らないおじさんたちに絡まれた。最後お店を出るときに「今日の記念に1枚写真を撮ろう!」と言われ、私と友人と、絡んできたおじさんたちと、はたまたそのおじさんたちと絡んでいたさらに隣の人たちと、なぜか写真を撮ることになった。
後日友人からその写真が送られてきて、その1枚を見て私は驚いた。友人はちゃんと「楽しくなさそうな顔」をしていて、私は「楽しくなさ
今、目の前にいる人の背景を思う
誰かと会って話しているとき、ふいに会話が止まったり、急にあらぬ方向へ内容が飛んでいったりと、「不自然」な現象が起きることがたまにある。それは、自分に起きることもあれば、相手側に起きることもある。
私は、そういう瞬間のことが好きだ。「誰かが何かを考えている時間や、その結果生まれる会話が好き」と言うよりも、「相手が、自分の知らない世界を生きているということを実感させてくれるから好き」と言った方が、こ
「自分と似ている人」について
幼い頃から、「自分と似ている人のことを、好きになれるか・なれないか問題」というのは、人間関係が発生する、ありとあらゆる場所についてまわった。
ちょっと苦手なあの子が、自分と似ていると気づいてしまったときの、なんだか心の端っこが痒くなるようなあの感覚は、大人になった今も、たまに感じるときがある。
一方で、「自分と似ている」からこそ、誰かを好きになれることだってあった。「類友」という言葉がこの世に
自分で決めていることなど、実はそれほどないのかもしれないけれど。
帰り道、ほろ酔いで隅田川を歩いていると、なんてことのない階段でつまづき、こけてしまった。こけたのは、私が不注意だったからという理由はもちろんあるけれど、そこに「階段があったから」、こけたのだった。
同じように帰り道、気づいたら無意識的に、道路にある白い線(車道外側線というらしい)の上を歩いていた。これは、私がほろ酔いだったという理由はもちろんあるけれど、そこに「白い線があったから」、私はその上を
それで大丈夫だから、進め。 #社会人1年目の私へ
今もこうやって、まだ同じ会社で働いていることをあの頃の私が知ったら驚くだろうか。諦めかけていた「編集者になりたい」という道を、まだ道半ばだけれど今こうやって進んでいることをあの頃の私が知ったら、喜んでくれるだろうか。
社会人1年目の4月1日、私は東京のIT企業の入社式に出席していた。
出版社以外だったらそのIT企業に絶対行きたいと思えるほど大好きな企業だったし、最終的な進路を決めたときも、あれ
とある矛盾と、やさしい固執。
「あなた(私)じゃなくちゃダメ」という気持ちと、「あなた(私)じゃなくてもいい」という気持ちが、自分の中に同居している。これは、私が今まで生きてきた26年間という短い人生の中で考えうる、最大の矛盾なのではないかと思っている。
社会人になってから、「自分がいなきゃチームが回らないなんてことは決してないから安心しろ(安心して自分の人生を生きろ)」という言葉をよく聞くようになった。どれだけ属人性の高い
「おめでたい人」がそばにいること
私のルーティンワークのひとつに、自分が可愛いなと思う女の子のインスタやらTwitterやらを定期的に覗くそれがある。彼女たちの可愛い姿や頑張っている姿、努力して美しくなっていく姿を見ていると、「ああ今日も頑張ろう」という気分になれるのだ。
ただ同時に、悲しいかなちょっとした妬みのような気持ちが生じてしまうときもある。「いいな、こんなに可愛くて」「スタイルいいなあ」などと、自分には持ち得ないものを
「成長物語」の主人公をやめてみる
「成長」。そう聞いて思い浮かべるのは、ひさしぶりに会う親戚や友達の子どもに対してつい口から出てしまう「あんなに小さかったのにこんなに成長して……!」というセリフや、できないことができるようになった・技量が見るからに上がった・人間的に寛大になった人に対して抱く感情などのことだ。
物理的なものか心理的なものか、はたまた技量的なものかはさておき、世間一般で言われている「成長」とは何かが「大きくなること
言葉や感情のインストール
飲んでいたら、友達が「自分は感情が乏しいから、感情を意識的にインストールしている」と言い出した。なんでそんな話になったんだっけ。ああそうだ、たしかその友達がアニメ好きという話をしていて、「なぜアニメを見るのか」という話になって出てきた言葉だったと思う。
その言葉を聞いたとき、分かるなあ、と思った。
私が本を読み始めるようになったきっかけも、まだ見ぬ世界を自分にインストールしたかったからだった。
「期待に応えられてしまうこと」の危うさ
先週の火曜日の朝、会社に行こうと思っても行けなくなってしまった。
こんなことは初めてで、自分でも本当にびっくりしたのだけれど、会社へ行く準備をしようと思うとぽろぽろと涙があふれてきて、止まらなくなってしまったのだ。
その日は16時から大事な取材があったので、それだけは行かなければと思っていた。個人的な都合でチームや取材相手の方に迷惑をかけることはできないし、マンガみたいに自分の頬をパンっと叩い
「もう嫌だ、やめたい」と思ったときに思い出す言葉
川村元気さんの小説に、『四月になれば彼女は』というものがある。正直内容はあんまり覚えていないのだけれど、その中の「とある一節」だけは強く印象に残っていて、そしてその一節が、最近、ことあるごとに私の頭に浮かび上がってくる。
浮かび上がるシチュエーションは、たいてい、何かを「嫌だな」「続けている意味あるのかな?」「もう、やめたいな」と思うとき。仕事で嫌なことがあったり、彼氏とケンカしたり、自分がやっ
乗った船は、ちゃんと航海しているか。
気づけば社会人生活も4年と半ばを過ぎていた。時の流れは歳を重ねるごとに速く感じるとは知っていたものの、まさか、こんなにも速いだなんて。
私にはまだ転職の経験がないので、必然的に社会人歴=今の会社歴、ということになる。今日、オフィスに人が少なくなりつつある20時ごろ、自分のデスクでぼんやりとそのことを考えていて、「……えっ」と少し驚いた。
なぜなら、私が同じコミュニティに2年以上所属するのは、中