シェア
あかしゆか
2017年1月31日 19:31
「マチネの終わりに」という、平野啓一郎さんの小説を読んだ。美しくて、聡明で、切なくて、儚い──そんな文章だなとおもった。先を知りたいのに、知るのがこわい。1ページ1ページ、大切に読み進めていきたい。久しぶりに、こんなに感情移入できる作品に出会った。世界的に有名なギタリストの蒔野と、第一線で活躍するジャーナリストの洋子が、蒔野のコンサートを通じて出会うところから物語はスタートする。「マチネ」