1月22日 マルシェで感じたDXの本質
1月22日ですね。
週末は毎週のように山梨に行っています。
昨日も行ってきました。
甲府ではなく二つ東京寄りの石和温泉駅で降りて向かったのは、笛吹市や周辺で店舗を構えていらっしゃる方々の集う笛吹マルシェというイベントです。
あいにくの雨でしたが、多くの店舗や来場者がいらっしゃっていました。
こうした店舗の多くでは、現金による授受が行われてました。POSレジはほとんど見かけなかったように思います。
その光景からは、POSレジの導入に向けた伸びしろを感じました。それと同時に、店頭でそうしたITが幅を利かせていないことにどこか安心する私もいました。
その一方で、イベントが終わった後のレジ締めや経理仕訳作業など、裏方の作業はデジタル化が必要とも思いました。
こうしたイベントの場に出店するお店は現金授受をどのように行っているかというと、目の前で紙に書き付け、計算していくお店、電卓を叩くお店、POSレジに入力するお店などやり方は様々です。
大切なのは、商品の説明を肉声できちんと伝えることではないかと思います。
お客様からの質問に対してタブレットを使って機械的に説明するのではなく、タブレットは写真を援用する際のみ使うようにするなど。
個人の商品に賭ける思いを伝えるには、相手の目を見て、口で話し、目力と表情と声色と身振り手振りも付け加えて伝えることが必要です。
それを大切にした上で現金の合計をお客様に提示する際にPOSレジの力を借りれば良いのです。
現金提示の際だけ、機械的な応対ではないという印象を与えられれば、私はフリーマーケットやイベントブースでPOSレジを使った管理はありだと思います。むしろ、締め処理や経理処理を考えるとPOSレジは積極的に入れるべきでしょう。
要は、デジタルツールを使うか使わないかの一択ではなく、TPOで使い分けることです。ただし、今は導入に向けて待ったなしの状況です。使わないという選択肢はないと思います。
POSレジを使いつつ、その分空いた時間でお客様との心と心の触れ合いに使い、自分の創造性を高めるために使ってもらう。
これは、システム導入でも一緒のはずです。
システムを入れた後、どこまでを省力化し、空いた時間をどのように人と人との触れ合いに使うか。
ここを意識せずにシステム導入を進めていることがあるのではないかと自省しました。生産性や効率だけを考えたDXではなく、それと並行して人としての触れ合いに時間を使ってもらう提案が果たしてできているのか。
DXの定義がデジタルテクノロジーを使って、ビジネスプロセス、文化、顧客体験を新たに創造(あるいは既存のそれを改良)して、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすのならば。
ちょうど私たちがマルシェでお店を巡り、現金授受の前に話を楽しむ余裕があったように。
システム導入でも、そうした余裕とゆとりの提案まで含めて提案していかないと。
そんなことを感じた昨日でした。
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。