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3月8日 物流博物館で自分のシステムエンジニアとしての原点を知る

3月8日ですね。


昨日、お客様との商談の帰り道に物流博物館に立ち寄りました。

はじめて訪れましたが、とても参考になりました。システムエンジニアの立場として。


私は個人事業主になった18年前、物流コンサルタント的な立ち位置のエンジニアとして動いていました。つまり受発注や入出庫や在庫管理をどうシステム化するかについてです。

その時、私は手痛い失敗をいくつかしました。それもあって、物流の奥深さや手強さはよく知っているつもりです。

その数年後、kintoneを扱うようになったときも、初めてのお客様はトラックバースに荷揚げされた荷物を国内へ陸走するお客様でした。

その後、kintoneを主に扱うようになった今も受発注案件についてはよくご相談を受けています。


私の経歴を思い返すに、こちらの物流博物館は18年前に来ておけばよかったと思いました。
物流とは何かをコンパクトに把握するにはうってつけの場所だと思ったからです。

物流博物館の部屋は狭いです。
ですが、陸海空の輸送や、鉄道からトラックに物流の主役が移り変わった経緯や、担いだり運んだりする運び方の変遷などをコンパクトに知ることができます。


狭いなりに工夫した展示がなされており、一見の価値はあります。

システム導入前、人々はどのようにしてものを運んでいたのか。どういう工夫を経て、今の物流システムに姿を変えていったのか。
物流システムに携わらないエンジニアであっても、そもそものシステム構築の考え方を知ることができます。

なぜコンテナの規格は統一されるべきなのか。
なぜ伝票の設計には気を使わねばならないのか。
機械とデジタルデータの連携はどの局面で必要なのか。
ビジネスの機能と機能はどういうふうにつながっているのか。

その上でなぜ、システムが必要とされるのか。システムを開発する目的とは何か。


そもそものシステムエンジニアとしての根本の存在意義の理解に、物流博物館の展示は役立ってくれるはずです。


今のクラウドに慣れた目からは、旧来型のシステムを低く見てしまいがちです。
が、それは誤りです。

システムとは常に進化してきたものであり、旧来のシステムがあったからこそ、今のシステムは成り立っています。システムとは絶えず進化し続けるものであり、古いシステムがあったからこそ、今のシステムは存在するのです。
古いものは刷新されるべきですが、だからといって蔑ろにするのは間違いです。
尊重しつつ、早めに引退してもらう。そんな態度が必要だと思います。


そもそも、システムとは言われたから作るものではありません。
システムエンジニアリングとは、こちらから提案し、お客様と作りあげでいくものです。
ましてや、人とあまり会わなくても良いから、籠っていてもお金になるからと言う理由でシステムエンジニアになると、いずれ壁にぶつかります。
システムの必要性や、今までの歴史を理解した上でシステムを構築する好奇心。これがないと、システムエンジニアの仕事もやらされ仕事になってしまい、逆にしんどいはずです。


なぜシステムが必要なのかと言う視点でものを考え、そこに喜びや可能性が見出せる人だけがシステムエンジニアになったほうがよいです。
それを気づく格好の場所として物流博物館に来ると良いと思いました。


こちらには動画や映画も多数揃っていて、閲覧もできるようです。

私も時間があればまた来ようと思います。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。