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4月18日 日本的組織とデジタル相性

4月18日ですね。
面白い論考がありました。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/111299

日本型組織とデジタル化は「相性悪すぎ」、米国に差を付けられた必然理由

と題されたこの記事。

なぜ、あれほどまでにうまくいっていたわが国のやり方がうまくいっていかなくなったのか、を掘り下げています。

この中には、
「日本型システムの技術面における優位性は、長期雇用や継続取引から生み出される開発力だ。具体的には、現場を中心に集積される技能や知識の向上を企業内の人的ネットワークで組織的に共有し、環境の変化に精緻に適応していく力」
という箇所があります。
「グループ中心」の「暗黙知志向」は、「共同化と内面化に強い」「経験重視」だと。
これが日本的企業の強さでした。
同じく、「客観的、理性的な形式知は「コンピューター処理が簡単で、電子的に伝達でき、データベースに蓄積できる」のに対し、主観的、経験的な暗黙知は「個人の行動、経験、理想、価値観、情念などにも深く根ざしている」ため、他人に伝達して共有するのが難しい」
という弱さも指摘されていました。
実際、デジタルの世の中になり、「個人中心」の「形式知志向」は、「表出化と連結化に強い」「分析重視」の方が強みを発揮できるようになった。

つまり、デジタルな世の中に西洋型組織が力を発揮でき、日本型組織が力を発揮できないのは、そこに理由がある、と。
なるほど。納得できます。
IT業界でもそう。スキルの伝達がなかなかうまくいかず、結局、師匠から弟子への教えになってしまっています。「俺の背中を見て盗め」というやつですね。
実際、私もそうやってスキルを身につけたのですから始末が悪い。
雇用を始めてから私の中に残っているモヤモヤの理由の一端がわかった気がします。
私たちもどう教えれば良いかわからない。若手もどう教われば良いか分からない。
このスキル伝達の速度を早めていかねば。

それぞれが自分の知識や担当範囲に籠るやり方では、どこかで限界がきます。
まだ弊社もその傾向が強く残っています。

それには、日本型の組織に残っている特質を理解し、私たちがそれに大きく影響されていることを自覚しなければ。
そして、その上でデジタルの時代にあったやり方で教えていくように変えなければ。

案件を順調にいただけているからと言って、甘んじていてはなりません。
今のうちに取り組まないと取り返しのつかない禍根を残しそうです。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。