無剣闘日記番外編:ブーブス・イン・トイレット

 正午、カレイヤー。

「ほっほっほ」

 トイレから席に戻った秋月さん、なにやら興奮している模様。

「なあ聞いてくれ、すっごいぞここのトイレ」

 (カレーを食べるときトイレの話するか?)内心に訝しつつも、おれはカレー無言でカレーを掬って口に運んで話を続きを待った。これは秋月さんは常識人かを見極めるチャンスだと思ってな。

「なんかさ、便座のレバーが壊れてて、なんかのパーツにチェーンをつなげて代用してるの、めっちゃ原始的!しかもさ、階段の下にできた空間なのでとても狭くて、便座に座ろうと振り向いた途端……」

 (おいおいカレーを食う時うんこの話するなよ)カレーを咀嚼しながらおれは思ったが、でもよく考えると秋月さんは一応女子なのでいかなる用を足す時は便座に座る必要があった。これは失敬。口に出していなかったことが幸いだった。

「向こうの壁に、あったんだ、おっぱいが!」「どういうことだよ」(どういうことだよ)

 おれが内心に思っていることがえるメタルさんが言ってくれた。

「グググ……それはその時のお楽しみで……」

 そんなこと言われたら気になります。

「じゃあチェックしていきますね」

 俺はそう言い、席から立ちあがった。一階に降り、トイレに入った。階段の下の三角形を空間を利用して建てたトイレだ、狭いではあるが清潔が保っている。秋月さんの言った通りレバーが壊れいて、代わりに貯水槽の上にある手を洗うユニット(こっちも壊れている模様)の排水口からチェーンが伸びて、DIYショップで買った長細い金属片に固定されている。これを引くことで貯水タンクの栓が抜けて水が流れる仕組みか、ロックだぜ。短く用を足し、チェックをしめ、振り向く。

 そこにおっぱいがあった。

 正確にはおっぱいの写真だ。階段の真っ下、斜面の壁にビキニを着た女性のポスターが貼られてある。

「ふむ」

 おれはしばらくポスターを見つめた。

「ふむ」

 満足したおれはトイレを出て、二階の席に戻った。

「どうでした?おっぱいが見れました?」

 秋月さんは目を輝かせて尋ねて来た。

「ええ、見ましたよ。でもおっぱいと言ったからナンシー=サンぐらいの豊満を期待していたんですが」

「あー、確かに豊満ではなかったですね……でも平坦でもない……平均ぐらい?」

「彼女の胸は平均でしたね」

 アクズメは豊満が好きのようだ。

(終わり)

この記事の内容は作者の記憶を沿って文字化した物で、100%の事実ではありません。

 

 

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