見出し画像

古都、ところどころ 2日目前半

昨日

朝食。

画像22

特に説明はしない。美味かった。少し休んでから出かけての準備をして、レンタルバイクに跨った。本格的二輪ツアーのスタートだ。

片耳に突っ込んだBluetoothイヤホンでGoogleさんのナビを聞きながら道を進んでいき、大きい道路から離れて、田んぼ沿いの細道に入った。

画像23

あまりの開放感にシティボーイの俺がちょっと不安になった。しかし土地勘もないしここはGoogleさんに頼るしかない。

画像24

そしたらDEAD ENDに導かれた。しっかりしてくださいよGoogleさん!!!

気を取り直して再出発。連続する細道を抜けて、いきなりなまら広いくて真っすぐ道に入った。周囲は煙突や円筒状の貯蔵タンク、企業のマークがついたビルが見られる。南部科學園區に入ったのだ。

台湾では科學園區という場所が数か所もあって、いわば工業団地のこと。ナードがいっぱい集まる場所です。超イケてる陽キャラマッチョマンのアクズメさんに似つかわしくないと思われますが、ここには工業団地では想像つかない施設があります。

画像25

樹谷農場。農場と言っても別に農作物を育てるわけでなく、ヤギやポニーを飼育している小規模の動物園みたいな施設。しかも金曜日と休日しか営業しないという。

着いたときは9時30分。また開園は10時からだがスタッフのお姉さんが融通を利いて入らせてくれた。深い感謝。

画像2

入園料の60元支払うとセットでニンジンと鳥エサが貰える。エサやりの喜びを覚えてやめれなくなったら入口で追加購入できる。

画像3

俺の接近に気づいて頭を伸ばしてくるヤギのベイビーたち。可愛いすぎる。しかし当園はルール上、ベイビーには別料金で購入するミルクしか与えられない。がっかりさせちゃったね。ゴメン。

画像4

大人だけどやることはベイビーと同じ。「米ェー兵兵兵兵兵〜」とすごい鳴いてくる。

画像5

ニンジンを口元に運ぶとすごい食いつきでムシャムシャしてくれる。手を噛まれたり舐められたりしたくなかったら手前のエサ入れに入れるといい。勝手に食べてくれる。

画像6

ウサギさん。今は接客の気分じゃないかな?

画像7

こちらは結構情熱的。何匹いるかわかるかな?

画像8

モルモットの大群!

画像9

全員アルビノなのは実験室から除役され、樹谷農場に引き取ってもらった実験用モルモットだそうだ。我々のために命を張ってくれてありがとうございます。ニンジンをどうぞ。

画像10

アルビノでないモルモット。人間にあまり興味ないご様子。

画像11

鶏のティーンエイジャー。ティーンだけあって立派なモヒカンしてらぁ。

ここでエサが尽きたので決断的に再課金。

画像12

120元分の鳥エサと牧草スティック。ウサギとモルモットはニンジンを食べ過ぎると下痢しちゃうので当園では牧草スティックがおすすめらしい。他の動物もばりばり食べてくれてコスパがいい。

画像13

常時アピールのホワイトピーコックさん。人がケイジの前に立つとアピールしてくる。元気だね。

画像14

常時アピールのターキーさん。人がケイジの前にいると尻尾の羽根を広げて、「ぼろぼろぼろ~」とすごい鳴く。

画像15

ホロホロチョウ。羽根の斑点が綺麗ね。電子エフェクトかかってるみたい鳴き声で結構うるさい。なんかサイバーパンクの鳥だ。

画像16

……なぁにやつれた顔してるんだい?今日はキンタマキラキラ金曜日だぜ?もっと景気よくやっていこうや。ほれ、牧草スティック食べるか?

ほほう、噛まないように食べてくれたね。器用だね。唇が柔らかくて触り心地がいい。

画像17

おや?お友達を紹介してくれるかい?君も牧草スティックをお食べ。

ここは土曜と日曜の2日に乗馬体験をやってるそうだ。つまりお馬さんは明日から労働ってわけ。やつれた顔も納得できる。

そしてここで悲劇が発生。ダチョウのフェンスの前で片手でカメラのズームを調整していたら、ダチョウが首を伸ばしエサが入ったコップを強奪!

画像18

画像19

急いでサルベージしてものの、牧草スティック全滅。鳥エサもこのありさまだ。アクズメさんのやる気が30下がった。

教訓:ダチョウの射程距離と攻撃性を侮るなかれ。

この経験は後ほどトレーニングに役立つだろう。

画像20

奪いとったエサはさぞ美味いでしょうなぁ?えぇ?真ん中の雄鳥は発情期なのでクチバシがピンク色になっているとスタッフさんが教えてくれた。

画像21

ケツがハゲている。思った以上に鳥肌だ。普段なら見て病気かストレスか心配になるけど、エサを強奪した張本鳥なのでこいつに対して同情の一欠けらもない。

画像22

ダックのケイジ。残ったエサを全部捧げて終了。

いやぁ楽しかった。人間以外の動物と近距離で触れ合えて心が穏やかになった。規模は決して大きくはないけど、営業時間を週3日だけだから、動物たちは過多なストレスを抱えず、最良のパフォーマンスを見せてくれる。そして客は愛着が湧いてエサを買う。100%善意の循環だ。

(後半に続く)


当アカウントは軽率送金をお勧めします。