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ひふみんに教わる感情の整理術。「感情の整理術123 -62年現役を貫けた秘訣-」

「ひふみん」の愛称で有名な将棋棋士の加藤一二三さん。唯一無二の印象的なキャラクターで、プロ棋士を引退された後はTVなどでも活躍されていますね。

そんな加藤さんの著書、「感情の整理術123 62年現役を貫けた秘訣」を読みました。

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発行は2019年10月15日。もう発行から1年が経とうとしているのですね。

この本はとてもわかりやすく、そして読みやすく書かれた自己啓発本だなと感じました。

日々を過ごす上での感情の整理方法を、加藤さんご自身のエピソードを交えながら、楽しく紹介しています。

現役時代の将棋棋士として知っているかた、TVなどで知っているかた、加藤さんをよく知らないかたでも楽しく読めるつくりになっています。


「感情の整理術123 62年現役を貫けた秘訣」はこんな本。お薦めポイント。

【日々を過ごしていく上での心がまえや考え方の薦め。】

一流の将棋棋士として62年という長い現役生活を貫けた秘訣を、感情の整理のしかたという面で分析・紹介しています。


【ひふみ流!加藤さんの生活の中で生まれた心がまえや考えかた】

将棋はもちろんのこと、信仰や趣味、日々の生活などの経験や体験を通じて出来上がった「ひふみ流・感情整理のポイント」は紹介エピソードはとても個性的でおもしろく、ポイントはとても普遍的で誰でも理解しやすい内容です。


【この本はとても一般向けに作られています。】

将棋に関する難しい内容や、加藤さんの持ち味でもある趣味や信仰に関するお話でも専門的な部分は今回は抑えているようです。

より多くの人に読んでもらえように構成されています。

1.「感情の整理に興味がある」

2.「加藤さんに興味がある」

3.「その道のプロの考えかたに興味がある」

この3つのうち、どれか1つが当てはまる人なら楽しく読めると思います。


【やさしい表現と読みやすい文字】

非日常的な難しい言葉も少なく、文字サイズは大きめ、1ページ内の文字数も少なめなので、幅広い年齢層のかたが読めると思います。

私は書籍版を買いましたが、たぶん電子書籍でも読みやすいつくりだとと思います。


印象に残ったエピソード

著書内で印象に残ったエピソードはたくさんあるのですが、ひとつだけ紹介したいと思います。

将棋界や加藤さんに興味がある人には有名なお話。

【神谷宏志先生とのエピソード】

将棋の対局時、将棋盤を置く位置で意見が分かれた両者。

加藤さんはクジ引きが公平なので、それで決めようと提案しますが、拒否する神谷さん。

のちに加藤さんはなぜクジ引きが嫌だったのかを神谷さんに尋ねたそうです。

すると、これは「盤外作戦だった」とのこと。

盤外作戦とは「将棋盤の外(対局内容以外のところ)で相手に揺さぶりをかけ、将棋の対局を有利に持っていこうとすること」


この出来事にかんして、加藤さんは、「勝負なのだからなんでもあり。こういう考えかたには100%肯定。」としつつも「わたしはしません」と書いかれています。

理由は、「盤外作戦をやってみても、私のほうが落ち着かなくなるから」だそうです。


一見、効果的に見える方法も人によって向き不向きがあります。

加藤さんは自身の性格をしっかり把握した上で、その方法は私には向かないと判断しています。

この整理術は、「加藤さんがそれまで自分自身にはなかった考え方を素直に受け入れ、知識として吸収しつつ、向き不向きを分析・判断」していて、加藤さんの素直さ・吸収力・分析力がとても印象的なエピソードでした。


印象に残った見出し

本書の各項目には大きな見出しがついています。見出しだけ読み進めてみてもおもしろいです。

ここでは、印象に残った見出しを一つ紹介します。


「楽しさを知れば辞めることなど考えない」


加藤さんは将棋をおもしろい・楽しいと心から思っていたので、プロになって負けることがあっても将棋を辞めることは考えなかったそうです。


以前、将棋関係の本に加藤さんが「求道者」「探求者」と称されていました

勝ち負けにこだわる「勝負師」の面よりも、その道を追求する「求道者」「探求者」の面が強く感じられるためでしょう。

そう感じられるのは、加藤さんが心から「将棋をおもしろい・楽しい」と思って将棋を指していたからなのでしょうね。


感想

とても真っすぐな加藤先生

信じるものへの真っすぐな姿勢。そこには迷いが感じられません。

迷いがなければ、より真っすぐに進むことができます。

こうして、加藤先生のブレない芯が作り上げられているのだと感じました。


加藤さんのほかの著書では、ご自身の信仰のことや音楽のことについて書かれているものがたくさんあります。

そのため加藤さんの著書は、将棋の技術書・解説書にもかかわらず加藤さんらしい個性豊かな一冊に仕上がっています

しかし、これはきっと、著書の特徴づくりという意図ではなく、将棋とは直接関係ないように思える物事でも、それらがあることで加藤一二三の将棋はできているということを表現しているかなと勝手に思っています。結果として著書の特徴づくりになっているのでしょう。


本書は、加藤さんの著書の中ではマニアックな部分は抑えたつくりになっていますが、それでも加藤さんのユーモアが存分にあふれ出しています

その道の一流として62年間続けられるというのは、偉業です。

そんな加藤さんの秘訣をのぞいてみてはいかがでしょうか。


「感情の整理術123(ひふみ)62年現役を貫けた秘訣」

著者:加藤一二三

出版社:PHP研究所


最後までご覧いただきありがとうございました!


ほかにもこんなnote書きました😆

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