詩|「深夜の二時間作詩」2篇
2019年2月24日
お題:「もう、怖くない」で締めること
怖くない。失くすものがない
から。さびしさに慣れたから。
始めから終わっていたと気づ
いたから。屋上の鍵は壊れて
欄干は錆びて靴を揃えたのに
ちゃんと曇っている。ぜんぶ
嘘だよ。ぜんぶちゃんと怖い、
晴れてなんかやらない。怖い、
終わりが限りないさびしさが
あなたを失くすことが。死が。
生きることはもう、怖くない。
photo / Karina Tes on unsplash
2019年3月9日
お題:「3月9日」
リノリウムの廊下の湿った光
上履きのかかとの滲んだ名前
グラウンドから吹き込む風と
運動部の声と吹奏楽部の音色
阿部秋人にふられた非常階段
東先輩が飛び降りたベランダ
真由と晴香と泣いた裏の土手
わたしの椅子と机と下駄箱と
何を卒業して何を失くすのかも
わからないまま わたしたちは
photo / 写真AC
一行あけると、地のグレーが途切れてしまうんですね……。note、基本操作はようやく慣れてきた気もするのですが、まだまだ使いこなせていません😅
さて、こんにちは。
先日、Twitterの「深夜の二時間作詩」アカウントさんの #深夜の二時間作詩 タグに参加しました。二度目でしたが、楽しいですね。企画、ありがとうございます☺️今回はその画像とテキストでした。
次は3月16日だそうです。いつも土曜日の22時からなんですね。起きていられたら、参加したいと思います😴
それでは、また次回。
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