非プログラマのRen'Pyノート:スマホ(iOS)実機テストしてみる【前編】
私が普段使っているノベルゲームエディタRen'Py(以下renpy)。スマホ対応してるそうだけど、そう簡単にはできないだろうと思っていました。
しかしあちこちのサイトを参考に見よう見まねでiOS実機で動かしてみた結果、あまりの使いやすさに度肝を抜かれ「ウッソだろ……?!」ってなったんで、勢いで記事化します。
テキスト量多くなりますが、滞りなく実機テストできる前編(本稿)に加え後編+トラブル解決編に分けてお送りします。スマホ移植にご興味のある方のご参考になれば幸いです。
そもそも実機テストって何だ
Macに管でiPhoneかiPadを繋いで、Macで書き出したデータを送り込み、実際に遊ぶものです。
ですが、本稿ではまだ繋がなくて大丈夫です。
実機テスト【前半】準備に必要なもの ※本稿
-Mac ※xcodeはデカ重いので推奨スペックをご確認ください
-Ren'Pyで作ったゲーム
-Ren'Py
実機テスト【後半】に必要なもの※本稿ではまだ使わない
-xcode
-iPhoneかiPad
-AppleID
自機でテストするだけなら要らないもの
-AppleDeveloperProgram の登録 ※有料。ストアにアプリを置く場合に必要
-Testflight ※AppleDeveloperProgramに登録が必要。人にデータを配ってテストしてもらいたい時とかに使う
1.renpyランチャーからエミュレーターを使う
ランチャーのプロジェクトからiOSで動かしたいゲームを選択、右下のiOSを選択。
すると以下のような画面になると思います。
はいを選んでインストールすると、自動で再起動します。なおreniosはrenpyフォルダの適切な箇所にDLされています。これを起動したりする必要はなく、基本的にランチャーで完結します。
再びプロジェクトを選んでiOSを選択。以下のような画面になります。
「エミュレーター」から、試したい機種を選択。iPhoneかiPadをクリックするとプロジェクトが起動します。
メインメニュー(タイトル)を見ると「ヘルプ」「終了」がなくなっているのがわかります。モバイル版では消えるので、合っています。これがエミュレート、「PC上でモバイル版の画面を擬似的に再生している」状態です。
2.起こりがちな問題と対処法
わーい動いたーとゲームを遊んでみると、おかしな点がぽつぽつあるのに気づきます。私が遭遇した代表的なものが以下、
「自作画像がデフォルト画像に変わってしまう」
「顔グラ(サイドイメージ)が消える」
「メッセージウィンドウや文字の位置ズレ」
……というもの。
同内容のトラブルがあった方は、以下記事にまとめたのでご参照ください。
いや別にそんなことなかったけど? という方は次の項目にお進みください。
3.xcode用にデータを書き出す
やはりランチャーから、プロジェクトを選択しiOSを選んだら表示される左側の「ビルド」以下を使います。
プロジェクトディレクトリー選択を押し、データを書き出す場所を指定できます。
ランチャーに戻り、次は「Xcodeプロジェクト作成」を選択。しばらく待つと先ほどのフォルダ内にxcodeで動くプロジェクトが書き出されます。
renpyでの準備はここまでです。お疲れ様でした。
後編ではいよいよxcodeで起動→実機テストまでご案内します。
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