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ドラマ日記『silent』(第6話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第6話。

紬と湊斗(鈴鹿央士さん)が別れ、想はあらためて自分の紬への気持ちを再認識するようになっていた。しかし同時に、ひとりで生きようとしていた大学時代に、耳が徐々に聞こえなくなる不安を聞いてくれ、そばで寄り添ってくれた奈々(夏帆さん)とちゃんと向き合わなければいけないと感じる。

かつて公共広告機構のCMに、エイズに関する「見えない連鎖」というのがありました。「元カレの元カノの元カレの元カノの…」と、自分の知らないところでの人間関係の連鎖が見事に表現されていましたが、今回それを思い出しました。

奈々(夏帆さん)にフォーカスされた回。中途失聴者として苦悩する想を救ってくれた奈々。密かに想に想いを抱くようになった奈々。それに気づきながらも気づかないふりをしていた想。

“大切な人”だけれど、“好きな人”ではないという、奈々にとっては残酷な想の気持ち。誰も悪くはないのだけれど…。夏帆さんがモブキャラであるわけがないのですが、いやはや圧巻の演技でしたね。

余談:本作の脚本家・生方美久さんは、結構インタビューに答えていて。今回、プロデューサーから「手話を使う」「川口春奈・目黒蓮2人のラブストーリー」という“お題”からスタートしたそうで、そこからこんな名作を新人が造り上げたとか凄すぎます。

初回から感じていた坂元裕二さん色。実際に生方さんが尊敬する脚本家だそうで、「『Woman』と『問題のあるレストラン』は毎年数回は観返します。めちゃくちゃ観ているから、意識はしていないですが、影響を受けている部分はあるかもしれませんね」と。やはりそうか。

「私自身、会話シーンを書くのは大好きです。あくまでキャラクターを作り込んで書いていく。このキャラクターならこう喋る、というところから逸脱しないように意識しています」とも。話されている会話が自然、無言のシーンの“間”も自然なのも、そんなところにあるのでしょうね。

余談:今日、『紅白歌合戦』の出場歌手が発表されると、各スポーツ紙が報道。昨年が11月19日に情報解禁でしたので、恐らく確かなのでしょう。なにわ男子が初出場とか。中森明菜さんは出るかなあ。


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