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ドラマ日記『宙わたる教室』(最終回)

新宿にある定時制高校。理科教師の藤竹(窪田正孝さん)の導きにより、教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、様々な困難が立ちはだかり…実話に着想を得た胸熱の感動ドラマ『宙わたる教室』の最終回。

科学部に入るまで挫折や葛藤を経験してきた科学部メンバーは、様々な思いを胸に抱く。一方、藤竹は恩師の伊之瀬(長谷川初範さん)から思いがけないオファーを受け、逡巡。不安が入り混じる中、学会発表の日が迫ってくる。

学会発表の高校生セッション。事前審査で6倍の競争率を突破し、口頭発表を行う15校の一つに選ばれた定時制高校科学部。英語教師の木内(田中哲司さん)からスピーチの指導を受けるなど、準備も万端。

発表当日、科学部の面々はいつもの服装&長嶺(イッセー尾形さん)だけスーツ。登壇したのは岳人(小林虎之介さん)と佳純(伊東蒼さん)。その服装に、会場は軽くどよめきますが、岳人らは落ち着いた様子。

冒頭から「教室に火星をつくることに成功しました」とブチかました岳人。スピーチは順調に進んでいたのですが、岳人がフリーズしたかのように見え、一瞬ヒヤヒヤしましたが、これは後に「名残惜しさ」であったことが判明。

質疑応答タイムに手を挙げたのは、藤竹と因縁のある石神教授(高島礼子さん)。「この実験をしようと思ったのはなぜですか?」という質問に対し、藤竹との出会いとこれまでを振り返り。

「先生に誘われなければこの場所にも、あなたにも会っていません。僕たちの実験は今日、皆の実験になりました。まだ終わらせたくありません。だから、今皆さんと凄く話したい。どうすればもっと良くなるのか、一緒に考えてください」

会場は割れんばかりの拍手。そして表彰式では優秀賞を受賞。さらに、藤竹が来場するように誘っていたJAXAの相澤(中村蒼さん)から「探査機を作るための基礎実験を一緒にやってくれないか」とのまさかの誘い!

藤竹もNASAの主任研究員からカリフォルニアでの研究に誘われていて迷っていましたが、それを察した岳人は「迷ってんなら気にすんな。ワクワクは止められない」と声をかけました。

「俺さあ、あんたに会う前の世界より、今の世界の方が好きだよ」という岳人に、「そっくりそのままお返しします」と藤竹は応え、二人は握手。「科学の前には皆平等」という藤竹の「実験」が成功した瞬間でした。いや、最高でした。


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