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ドラマ日記『どうする家康』『Get Ready!』『ブラッシュアップライフ』

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第2話「兎と狼」。

織田軍に包囲され、絶体絶命の松平元康。だが、なぜか織田信長(岡田准一さん)は兵を引く。元康は慌てて大高城を飛び出し、瀬名(有村架純さん)を残す駿府に帰ろうとするが、家臣団は故郷の三河に戻りたいと猛反対。

先週は「ポップ大河」と評した本作。今週は「BL大河」と名付けましょう(笑)。織田家に元康(当時は竹千代)が捕らわれていた回想シーン。信長は竹千代を「おれの玩具」と、文字通りの「可愛がり」。

前の大河『鎌倉殿の13人』でも、源実朝(柿澤勇人さん)の、北条泰時(坂口健太郎さん)に対する恋愛感情が描かれましたが、BL流行の風潮に迎合しているわけではないのでしょう。かつての日本では「男色」は珍しくもなく。実際の信長や家康も、そうした話がありますし。

松平昌久(角田晃広さん)の裏切りと包囲により、絶体絶命となった元康。一度は自害を覚悟するのですが、介錯を申し出た本田平八郎(山田裕貴さん)や榊原小平太(杉野遥亮さん)とのやり取りの中で、突然覚醒。気迫で包囲網を突破するのでした。

信長役の岡田さんは、『軍師官兵衛』で大河ドラマの主演を務めているので、サイコ&サディスト信長を余裕で楽しんでいる感。王道大河からは、かなり外れていますが、こういう年があってもいいのかなと。

孤高の天才執刀医・波佐間永介=エース(妻夫木聡さん)と、その相棒で優秀な国際弁護士の下山田譲=ジョーカー(藤原竜也さん)が、超人的なオペ技術と法外な治療費でどんんな手術も請け負う、前代未聞の医療ヒューマンエンターテイメント『Get Ready!』の第2話。

ジョーカーの元妻・千秋(市川由衣さん)が、一人息子(相澤壮太さん)を城和大学附属小学校に裏口入学させるため、2億円を用意して欲しいとジョーカーのもとを訪ねて来る。その城和大学は近年、坊城理事長(柄本明さん)による裏口寄付金プロジェクトで莫大な金を得ていた。

ガンで余命数カ月と宣告された坊城。さらに、裏口入学を苦々しく思っている坊城の息子・康之(三浦貴大さん)に理事長の座を引きずり降ろされ。しかし、実は坊城には、僻地に病院を作りたいという理想があり。

「毒を持って毒を制す」とばかりに、硬直化した政治や官僚組織を動かすために裏金を用意。いつしか「ミイラ取りがミイラ」状態になっていた坊城でしたが、医療関係者向けに「最後の講義」を配信。柄本さんの圧巻の演技が素晴しく。

倒れた坊城を見事に救ったエース。坊城の「なぜ助けた」の問いに、 「その昔、あんたに選んでもらった一人の学生が、アメリカのスタンフォード大学で修業させてもらった」とエース。教え子だったってこと!?

地元の市役所で働く実家住まいの独身女性・近藤麻美33歳(安藤サクラさん)が、ある日突然、赤ん坊時代に逆戻り。麻美の二周目の人生が始まるタイムリープヒューマンコメディ『ブラッシュアップライフ』の第2話。

来世も人間として生まれ変わるために、人生をゼロからやり直して徳を積もうとする麻美は、2周目の小学生時代を謳歌する。

たまごっちやシール交換、プロフィール帳にmixiと、ある一定の世代に刺さるアイテムが散りばめられ。中でも、第2話の核となったのは、中学時代の教師・ミタコング(鈴木浩介さん)に取り上げられたゲームボーイアドバンス。

1周目に続き2周目の人生でも、麻美が学校に持ち込んでいて、ミタコングに没収されそのままに。1周目では、電車内の痴漢容疑で失職したミタコングでしたが、2周目では麻美がその容疑を晴らし。

麻美宅にあらためてお礼を言いに来たミタコング。例のアドバンスを麻美に返却。ゲーム「逆転裁判(このタイトルもいい)」はしっかりクリアされていたというオチ。


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