ドラマ日記『プリズム』＆『運命警察』（初回）
園芸店でバイトする皐月（杉咲花さん）が、ガーデンデザイナーの陸（藤原季節さん）と出会い、そこに陸と旧知のガーデナー・悠磨（森山未來さん）が現れ、3人の想いが交錯する『プリズム』の初回。
皐月はガーデンデザイナーの陸と知り合う。二人で出かけた森で、自然体の陸に惹かれていく皐月だったが、距離を縮めていく二人の前に現れたのは…。
園芸店で働きながらも、実は声優志望で、あまり植物の知識がない皐月は、「夢を追いかけ、片手間で仕事をする人間は大成しない」と痛いところを陸に突かれますが、奮起した皐月は新しいテラリウムを造り上げ、陸に送ります。
自然の苔を見たことがないという皐月を、3時間かけて山に連れて行った陸。その帰り、レストランに立ち寄ると、皐月の父・耕太郎（吉田栄作さん）が、現在のパートナーの信爾（岡田義徳さん）と食事をしていて。戸惑いがある皐月と、躊躇なく同性カップルに接する陸。
充実した一日を過ごした二人は別れがたく。「帰らないんですか？」からのファーストキッス、そして二人で迎えた朝。杉咲さんの演技力がいかんなく発揮されていました。脚本を心配していましたが、初回はよかったです（くっつくのが早すぎるという意見もあるでしょうが）。
一度死んだ者たちが所属する運命警察のエージェント・セブン（片寄涼太さん）が、現世の清掃会社で働く長野命（ 江藤萌生さん）の運命がずれ始めていることに気が付き、現世に降り立つ『運命警察』の初回。
ミュージシャンとしての道を歩み始めた矢先、飛び降り自殺に巻き込まれて死んでしまい、運命警察に配属された新人刑事セブンが、リーダーのゼロに呼びだされ、清掃会社で働く女性・長野命の監視を命じられる。
あの世の描き方は想像の範疇ですから、作品によって様々ですが、今回は現世とほとんど変わらないという設定。テレビ局の調整室のような部屋で、セブンの上司・ゼロ（水野美紀さん）から、命を担当するよう命じられたセブン。にしても、脚本家の鈴木おさむさんは、水野さんがお気に入りなのか。
夢はないと嘘をつきながら、実は女優になりたいと密かに想っていた命。演技未経験者による女優オーディションのＣＭを見て、チャレンジすることを決めたことから、彼女の運命がズレ始め、セブンは地上に降りることに。
かなり特殊な設定なので、その世界観を理解することで終わった初回。遊び心なのか、ちょっと余計な演出が多かった印象。江藤さん自身、テレビ局の番組オーディションで、演技未経験から今回の役を勝ち取ったとか。福岡県出身ということで、注目していきたいと思います。
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